2019年“ヨガ”からの最後のメッセージ

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ヨガと健康 第46回

2019年12月19日 第51号

 私たちの体で、素晴らしいことはどんなに異常な状態におかれても心身は常に健康へ戻ろうとする潜在能力をもっているということ。

 この誰もが持っている潜在能力(自然回復力・治癒力)を高めれば病気は回復し、また病をよせつけない体を維持できるはず…そしてその能力を高める方法のひとつが『ヨガ』です。

 私たちはふつう病気や痛みは嫌なこと、悪いことと考えますが「ヨガ」ではこれを心身が異常な状態におかれた時の「赤信号」として考え、健康への教え(“回復する道”)として受け入れます。

 わかりやすく言えば“病気になる”とか“痛い所がある”ということはなんとか“健康へもどろう”、“正常体へ近づこう”とする現れであり、これらがあるうちは体が生命を維持する力を持っている、健康になれる道が残っていると考えるのです。この一年、このコラムでは「体の赤信号」にスポットを当て、心身を健康に保つ方法についてお話してきました。

 今回は2019年の締めくくりとして「ヨガ」から最後のメッセージです。

〜ヨガ その目指す方向〜

「意識を開発する」

 ヨガでは“自分の意識”を重要視します。

 病気や痛みなど不調のある時、心から「病を治したい」「健康になるんだ!」というはっきりした意識をもつことが大切です。

 それは他人任せで治ろうとする受動的姿勢ではなく、自分で努力し全生活からよい方向へもってゆこうとする能動的意志のことです。(インド医学では病人を前に、まずその意志をはっきりさせることから治療が始まるという)

 また、その意識をもったら先述のように病を健康回復への印(しるし)として受け入れ、自己の苦しみや痛みに執着せず「他人に尽くすことを考えろ」とヨガは教えます。実際、苦しみの真っ最中では難しいことですが、意識を変え開発することで可能になるとヨガは教えます。愛や感謝や奉仕の心を持ち、マイナスの感情に執着しないことは、あとで言う「自然心」を養うトレーニングになるのです。

「自然に帰れ」

 様々なストレスや心身の弱さにふりまわされず心も体もうまくコントロールできたら、どんなにいいでしょう!

 それを可能にする方法のひとつが「ヨガ」です。

 「ヨガ」は次のように教えます。

自然体
心身のバランスがとれた正常な状態。 心身にかたよりがなく丹田(お腹)に力が充実し呼吸が深く安定している。 ヨガでは“ポーズ”と“呼吸法”でこの生命力と回復力の強い心と体を取り戻すのです。

自然心
いつも幸せに感じられる柔軟な心。 そのためにヨガでは、バランスを整える“ポーズ”と“呼吸法”で心と感覚器官を養い、 精神を統一する方法を学ぶ。
「楽しく生きるクセをつける」ーとは難しいことかもしれませんが、トレーニング次第で人生ずいぶん変わってくるはずです。
心理学では“相乗作用”というそうですが、悲しさや苦しさなどマイナスの感情に執着するとそれは2倍、3倍にふくれあがる…例えば「あの人頭にきちゃうわ」なんて思って集中して怒っているうちに、どうしようもなくムカついてくる…なんて経験ありませんか?(「病は気から」などともいいますね。)

 インド医学では病気を引き起こす原因として次を重視します。病を生む“三毒(煩悩)”

・欲望(執着・色欲)

・憎しみ(怒り・うらみ)

・無知(愚痴・怠惰)

 これらの煩悩を意識して避け、とりあえず「楽しい」「うれしい」と思ってみる。

 小さなことでも感動したり、感謝したり、愛をもって思うことで幸せな気持ちは倍になってくるはずです。

 先述のように、ヨガは教えます−「本当に苦しみや病から解放されたいなら他人に尽くすことを考えろ」−この本当の意味がわかることが“自然心”です。

 私もまだまだ修行の最中ですが、自己の苦しみや病にふりまわされないで心も体も意識をもって自然な方向(正常な状態)に向かわせる=ヨガの目的

 迎える新年は自然に帰るトレーニングをしてみませんか?

≪和子からの一言≫  

ヨガにおける「自然体」「自然心」を考えると、忙しい現代人はいかにその「自然」から遠のいた生活をしているかと改めて痛感します。人をうらやんだり、目の前にある小さなことに愚痴ったりという“煩悩”を今一度、新年を迎えるとともにふり返り新たに「楽しく生きるクセ」づけを始めてみませんか?

 ヨガの心得「他人に尽くす」人が一人でもこの地球上に増えれば、きっと全ての生き物にとっての「幸せ」に一歩近づくに違いありません。合掌

池側和子
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ヨガ・インストラクター 池側和子
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