《タンポポ畑で寝転んで・・・瞑想法1》

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ヨガと健康 第58回

 (バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。)

 緊張すると手が震える、とかイライラすると胃が痛む、とか恥ずかしい思いをして赤面する。なんていう経験は誰にもあるはず。

 これはまぎれもなく「心」と「体」が別々のものではないという証拠。

 しかし、目に見えるもの、科学的に証明がつくものが先行している現代社会では長い間、目に見えない「心」は「体」と切り離され、おざなりになってきました。が、最近「心」と「体」を別々に考えることの限界に私たちは気づき始めたようです。

 いわく――「心」のあり方が直接「体」に影響するみたい…/「心」の健康が「体」の健康を保つKeyらしい…など。

 そしてさらに物質的なもの、目に見える世界が豊かになっても「心」が満たされなければ“無”に等しい…ということにも。

<そこで 今 ヨガの叡知がよみがえる!>

 “ヨガ”は5000年の昔より心のあり方を重視し、コントロールすることで、心身の本当の健康を保つ方法を追求してきました。“ヨガ”の中に現代に生きる我々へのメッセージが何かあるはず。

<イメージ:観想法>

 “ヨガ”には心を平和にし、満たす方法=瞑想法がたくさんあります。
 (集中法・呼吸法・マントラ(祈りの言葉)を唱える方法など)

 それは突き詰めればヨガの真の意味である“神との一致・同化”(=悟りの境地)に至る道です。この道にはいくつかの段落がありますが、今回はヨガの知識がない方にもわかりやすい方法をひとつご紹介しましょう。

 観想法のステップ 
 1、一心になる。
 2、心と体を浄化し、よいエネルギーで満たす。
 3、“気持ちよい”と感じる。

ステップ1

 はじめはひとつのこと ―例えば見る時には見ることに、聞く時には聞くことに…というように今していることに集中する練習をする。

 また、自分がリラックスできる姿勢をとり、ゆったりとした深い呼吸で目を閉じ、額の真ん中のチャクラ(生命エネルギーの源)にろうそくの炎を残像として強く集中し、心をひとつにする。(前回に紹介した方法)

 はじめは雑念が湧いて心をひとつにまとめにくいが、焦らないで“集中すること”に慣れること。

ステップ2

 楽な姿勢をとり、目を閉じ、深くゆったりした腹式呼吸を続ける。吐く時に体に溜まっている毒素 ―体の不調や痛み・心のイライラや不安など― をお腹から吐き出すようなつもりで吐き、まず心も体もお掃除するイメージを強く抱く。

 心も体もクリーンになったところに自然界のエネルギーを細胞のすみずみまで摂り込み、心も体もムクムク元気になるイメージをおきながら息をゆったり吸う。

 「心」も「体」も浄化され、新しいエネルギーで満たされるのに集中すること。

ステップ3

 次に自分が気持ちよく、平和になれる状態をイメージする。

 例えば ―バンクーバーの山々が夕陽に浮かびあがり、その美しさに一瞬心をうばわれた時の経験― を想い描く。その時、一心になってみとれている自分・神々しい気持ちなどを強くイメージする。

 あるいは、海の音、鳥のさえずり、太陽のあったかさ、木洩れ日、または子どもの頃に寝転んだタンポポの丘、あったかいおフトンにくるまってウトウトしている自分…など「気持ちがいいなぁ」と感じる状態を強く意識する。

 この練習に慣れたら、もっと具体的に体に痛みがあればそこが治るイメージ、肌が荒れていれば肌がすべすべになるイメージ、手足が冷えていればポカポカにあったまるイメージをおく。
 ※好きな音楽、好きな香りは相乗効果あり。利用すべし。

 「瞑想」というと何かムズカシイことのようですが、これなら簡単にできそうでしょう?

 正しい瞑想は“気”の流れをよくし、「心」をよい方向に導き、平和な気持ちが「体」を正常に整えてくれるのです。

≪和子からの一言≫

 近頃「マインドフルネス」という言葉が流行し始め、心へのアプローチや瞑想法などがあちこちで紹介されています。ヨガでは「集中」し「意識」を一つのものに持っていく「制御」を行うことで心を満たし心も体も健康になる術をたくさん学びます。アーサナ(ポーズ)をとっている時もしかり!意識を呼吸に向けたり、伸びている筋肉に向けることで心も体もしなやかにしていきます。

 あちこち、方々に向いている感覚をぜひひとつに当てる練習をたった1分でも良いので始めてみましょう。

合掌

~KazukoヨガではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~
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ヨガ・インストラクター 池側和子
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