《〜逆立ちをする大いなる意味〜》

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ヨガと健康 第65回

 (バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。)

 小学校の頃、校庭にあった遊び道具で一番好きだったのが「鉄棒」。よじ登り棒やジャングルジムも捨てがたいものがありますが「鉄棒」は別格。鉄棒の場所取り(この頃女子の間で鉄棒ブームがあり早くしないと場所が確保できなかった)のためには早起きもなんのその。

 色々なワザを練習するのも好きでしたが、ただ逆さまになってダラーっとぶら下がっているのもかなり好きだったように記憶しています。

 逆さまになると、そこにはいつもの校庭の景色が真っ逆さまになって広がり(当たり前といえば当たり前ですが)“すべてが逆さま”であることにかなり興奮したものです。

 逆さまになる―――ヨガではこの「逆さになる」ことに大きなる意味を与えています。

<なぜか?>

(1)血液循環のバランスをとり、整える。

 血液を全身へ送り出す「心臓」はバランスから言えば我々の体の上の方。「4分の3(下から)、4分の1(上から)」という位置にあります。つまり…

 よって、運動不足や筋肉の弱り、ストレスなどの様々な理由から血液循環が悪くなると頭への血行が悪くなる、下肢がむくむ、だるい、冷える…などの症状が出るわけです。では、これを逆さまにすれば「血」の流れのバランスが良くなるのでは?というわけです。

(2)逆になれば、日頃行きにくい所、うっ血している所にきちんと血液が行き渡り、体のエネルギーである酸素を供給できるので全身的に活性化し、元気が出てくる、というわけです。

(3)また、発想の転換がうまくなり、逆境に強くなる。

…というのは「ヨガ」のユニークな発想法なのですが、つまり逆になる→逆の世界もあることに気づく→現在の状況がひっくり返るような大変な問題が起きても負けない発想の自由が身に付く。世界観が広がる…というわけ。

 脳細胞は他の細胞に比べ、酸素が6倍くらい必要だということですが、確かに逆さまになって頭の細胞へたっぷり酸素を送ることは脳をクリアにする効果がありそうです。

 今回紹介するポーズは誰にでもできて、簡単な上肢逆転のポーズなので、一度挑戦してみてください。

<逆立ちのポ―ズ>

(1)まず図のように正座から上体を倒して、肩・首・背中・腕の力を抜いて緊張を取る。(子どものポーズ)

※もし額が床につかなければ枕をあてると楽。

(2)ひじを曲げて、手のひらは床、耳の横くらいにつく。

(3)ゆっくりお尻を上げていき、頭頂を床につくようにして上体を逆立ちさせる。ゆったりとした呼吸で新鮮な血液が頭・顔を中心に日頃行きにくい所へスムーズに流れるのを意識しつつ、ポーズを保つ。(30秒くらい)

 うっ血のある下腹部、腰のうっ血も取れるイメージをおく。

 ゆっくり(1)の“子どものポーズ”に戻り、頭へのぼった血液が戻るまでお休みする。

 清流の川の如く、綺麗な血液が全身にめぐるのをイメージすると一層よろしい。

≪和子からの一言≫

 ヨガでは逆立ちのポーズ(いつも上からかかっている重力に反して)足を上にあげたり、頭を下にしてお尻を引き上げたり、内臓を持ち上げて心臓を低くしたりというポーズは「若返り」のポーズと考えられています。その理由はいつも流れにくい場所へ血液を隅々まで流してあげることにより、酸素をたっぷり隅々の細胞まで届け、細胞を活性化するからです。逆立ちのポーズは顔色をよくしたり、頭をスッキリさせてくれます。ぜひヨガをお試しくださいね!

合掌

~Kazuko YogaではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~
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ヨガ・インストラクター 池側和子
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