《〜私の内臓は満員電車?〜》

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ヨガと健康 第68回

 (バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。)

 場所は東京。混み合うラッシュアワ―時、最もギュウギュウ詰めになった満員電車にあなたがいる―――と想像してみてください。…うんざり…でしょう?

 でも、もしあなたの内臓が満員電車のギュウギュウ詰め状態と同様だとしたら、どう思われますか?

 内臓どうし押し合いへし合い、息もできず悲鳴をあげているとしたら?内臓だってうんざり。つむじを曲げて「一生懸命働いてなんかいらんないヨ!」ってなことになるはず…。

 もしあなたが体の前での手作業が多かったり、前傾ぎみの姿勢で長時間座る仕事をしていたり、気がつくといつも猫背ぎみになっているとしたら、これは人ごとではなく、あなたの内臓のことです。

 本来、胃には胃の、肝臓には肝臓の、腎臓には腎臓の位置があり、スペ―スがあるもの。姿勢が悪くなっていて「もしかして、私の内臓も満員電車状態?」と思われる方、一度、自分の姿勢を見直して、よい姿勢が常に、楽に保てるよう努力してください。「ヨガ」は姿勢を見直す鍵を提供していますが、まずは次のような方法で固まった体を伸ばしてみてはいかが?

<猫背ぎみに固まった背中は伸ばして血行をよくすべし>

 人間の姿勢は、どうしても前かがみの姿勢が多いもの…そうなると首筋から背中、腰部、腿の裏面といった体の後ろ側が硬まる傾向にあります。

次のような要領でほぐし、血行をよくしましょう。

(1)足は腰幅くらいに開き、ひざを軽く曲げる。
(2)上体を真っ直ぐにしてから、肩をリラックスさせ腕を前に出す。
(3)おナカを内側に入れ込む要領で背中を伸ばす。
(4)肩甲骨も間を開き、上背部も伸ばす。

<よい姿勢を保つのに体側の柔軟性は大切なポイント>

 体側の筋肉が弱くてもよい姿勢を楽に保つのはむずかしくなります。また左右の筋肉に差があると背骨をゆがませる原因に。左右の体側を柔軟にほぐしバランスをとる、こんなポ―ズも行いましょう。

(1)イスに座って両腕を上げ、片手の手首をもつ。
(2)図のようにゆっくり体側を伸ばしていく。
 ※硬かったり、弱いと伸ばすとき勢いがつきやすいので注意。
(3)ゆったり息を続け、気持ちよく伸びるのが感じられるまでポ―ズを保つ。
※このポ―ズが苦しい方は下の図のように手を交差して合わせて上にグ―ンと伸ばす。上体を倒さなくてもある程度伸びる。

息を吸いながら肩甲骨から上に気持ちよく引き伸ばしてみましょう。

さて、これで内臓に広々としたスペ―スができました。満員電車とはさよならです。

≪和子からの一言≫

 リモ―トワ―クや日々の家事、そしてさまざまな現代人の生活(車の運転、お料理、読書など)においての姿勢は全て前屈みです。肩が前に引っ張られ、背中がまぁるく曲がり、顎が前に出てモニタ―を眺めていませんか?

 そんな日常に今回の動きをぜひ取り入れてください。休憩時間でもお休みの前でも、朝起きて一番でもよし!ヨガを無理なく少しでいいから取り入れていってみませんか?

合掌

~Kazuko YogaではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~
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ヨガ・インストラクター 池側和子
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