《〜Present(今)は神様からのpresent(贈り物)〜》

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ヨガと健康 第71回

(バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。)

 日本語で重要なことを“肝腎(かんじん)”といいます。これはいかに、肝臓・腎臓が重要かの証明でしょう。おもしろいことに英語でも肝臓 “Liver” は生きる “Live”と同じ語。これも肝臓の重要さを表すのでしょう。

 もし言葉がこんなふうに造られたとしたら、英語の“今・現在(present)”と“贈り物・与える(present)”が同じなのはなぜか? これは「”今”は神様から与えられた”贈り物」という意味かも…。

 現代社会で私たち人間は全てをコントロールでき、いかにも一人で生きているような錯覚におちいりやすいのですが、本当は一人では生きてはいけない。例えば、自然・太陽の恵み…。元気がない時に自然から与えられる大きな力に支えられなぐさめられた経験は誰にでもあるはず。

 そして、水・酸素を適度に含んだ空気・食べ物など…“今を生きる”ことはどれほど大きなプレゼントを与えられていることでしょう。せめて一年に一回くらいは原点に戻って“今この瞬間を生かされていること”に感謝してもよいのではないか…ということで、「今をよりよく生きるために」、ヨガから今年(原稿日は1997年)最後のメッセージです。

<まず姿勢を正そう>

 悲しい時や落ちこんでいる時、私たちは肩を落とし、下を向きます。疲れてくると “アゴを出す”と言いますが、実際アゴを出すと背中が丸くなり、腰の力が抜けた疲れた姿勢になってしまいます。

 今をより生き生きと、より元気に生きるために、”まず” 姿勢を正しましょう。

 コツは自分が一本のたくましい木になったつもりで、大空に向かってスッと伸びていくイメージをおくこと。お腹は“根っこ(重心)”です。そして、私たちに豊かに与えられている大自然のエネルギーを感じてみてください。

<こんなふうに正しい姿勢をとってみよう>

(1)足は坐禅に組む。または正座。
   足が硬くて組めない方はイスに腰掛けてもよい。

(2)まず、一回脱力してみよう。それから背骨を支える筋肉を意識し、背骨を腰からひと関節ずつ起こす。

 背骨は尾てい骨の上に一節ずつそろえていく要領で起こしてくる。尾てい骨から頭がい骨まで24個の節があるので、ゆっくり一節ずつ感じること。

 背骨がまっすぐになったらアゴを上げないで、頭の頂点を空に向かって伸ばしていく。肩・アゴ・顔の力は抜くこと。

(3)目を閉じ、深い呼吸をしてみよう。

<姿勢を正すと?>

(1)自然に呼吸が深くなり、息がリズミカルに整う。
(2)腰に力がこもり、胆が安定する。
(3)血液の流れがスムーズになり、新陳代謝をよくするので、若々しい肉体を保てる。
(4)脳細胞への血行もよくなり、頭がクリアになる。
 そして、体力・気力が充実し、今、この一瞬を生きる力が強くなる!

 今、与えられているすべてのものに感謝して、新しき年も元気でありますよう(合掌)。

≪和子からの一言≫

 2020年からのパンデミックを私たちは経験し、今まで以上に「今を生きる」ことの重要性、そして改心が求められた2年だったのではないでしょうか。

 「ふつう」だと思っていたことが「ふつう」でなくなったことも多くありました。心も体も柔軟に、そして健康な状態を維持し、今できることのベストを尽くして、健やかに1日、一瞬を積み重ねていくことしかできない。

 そしてそこには私たちの周りにある大自然、太陽、水、空気、数えきれない多くのエネルギーによって私たちが「生かされている」という感謝の心を常に持ち続けて、暗い時こそ、辛い時こそ小さな感謝を探してみてください。

 心も体も健やかに、そして明るく、新しい年を迎ましょう!

合掌

~Kazuko YogaではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~
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ヨガ・インストラクター 池側和子
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