《〜“福は内・鬼は外”の呼吸〜》

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ヨガと健康 第73回

(バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。)

<〜福は内・鬼は外」の呼吸〜>

 「アハハ…」と笑うことが福を呼び、健康をつくる―――とは前回ご紹介した通り。その後も元気よく「アハハ…」と笑える毎日をお送りでしょうか?

 この「お腹から笑う」呼吸こそがヨガの呼吸(腹式呼吸)の原点。お腹から呼吸することで、腹に力がもこもり、肝っ玉が安定して、気が充実する。しかも体のエネルギーである「酸素」がいっぱい取り込めるゆえ、生命力が高まる…というわけです。

 力強い呼吸をしている時、私たちの体の中はこんな状態になっています。

<横隔膜が上下運動する意義>

 「横隔膜」は心臓と肺をとり囲む筋肉の一部。ちょうど胸部(心・肺)と腹部(そのほかの内臓)の境目の部分と想像してください。

腹筋で体内の空気を全部押し出す要領

腹筋をゆるめると自然に大宇宙のエネルギー:酸素(O2)が入る。

 底力となる深い呼吸をしている時は図のように横隔膜が大きく上下に動く。

1)⇨ゆえに内臓を大きく刺激し、内臓の働きを高め代謝をよくして老化防止となる。
2)⇨体内の毒素の代謝を高め、体を浄化する。
3)⇨心臓、肺自体やそれらをとり囲む筋肉も大きく動き鍛えるため呼吸力が強くなる。=生命力が充実する。

<ダイナミック呼吸・練習法その1>

 さて、この効果を「イメージ」し、次のような方法で呼吸を練習してみましょう。

吸息:
両腕を横から大きく上に掲げて大きく息を鼻から吸う。
お腹は風船のようにふくらむ。

吐息:
合掌したら「フッ」と息を強く吐き、両腕をストンとさげ、腰は引く。
お腹はペシャンコになる。

 これを10〜15回、自分のペースでリズミカルに続けましょう。

※かなりダイナミックな動きとなるので、腰や肩周りがカチカチに固まってしまっている方は体をほぐし、腰や首を伸ばしてから行いましょう。正座でもあぐらでも座りやすい姿勢で結構です。

 「呼吸」は「外界のエネルギーを内にとりこむ」という大切な意義があります。時は「春」。全てのものが新生し芽吹き、勢いのある季節です。

 この「春のエネルギー」をうーーーーんと取り込むつもりで力強い呼吸をしましょう。

 息を吐く時は体内の毒素や心の悩み、ストレスを全部吐き出すように。

 吸うときは大宇宙のエネルギーを全部吸収つるつもりで。

―――そう。「福は内・鬼は外」のイメージです!

≪和子からの一言≫

 日々、何気なく行っている呼吸に意識を向けることは、忙しい現代人にとってとても大切なこと。しかし忘れがちになっていませんか? 深く、お腹から空気を吸っていますか? そして体へ大自然、大宇宙のエネルギーが吸う息によって取り込まれ、そして吐く息で返還している、そんなイメージを持って呼吸をしてみたことはありますか?

 深く、そして静かに、長くエネルギーを体の底まで落とし込むようにしっかりと吸って、体の隅々から悪いエネルギーを全て吐ききっていくイメージをして練習してみてください。

 体がぽかぽかしてエネルギーがみなぎってくること間違いなしです!

 顔の血色もよくなり、脳への酸素が行き渡って頭もスッキリしてくるはず。

 ぜひお試しください。

合掌

~Kazuko YogaではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~
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ヨガ・インストラクター 池側和子
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