《〜正しい姿勢が呼ぶ感動〜》

3903

ヨガと健康 第76回

(バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。)

 毎春、バンクーバーでは表千家、裏千家のお茶会が開かれています。私は今春はじめて表千家の先生宅で催されたお茶会に伺いました。(この記事は1998年5月に掲載された内容です)

 おいしくお茶をいただく間、強く感動したのはあたたかいおもてなしもさることながら、先生(河内宗辰先生)の姿勢のよさ!

82歳と仰っていましたが、そこに集まる誰よりも姿勢がよかったのです。

 そこでその感動は、私の頭の中をかけめぐり、こんなふうに派生していきました。

【その1】「お茶の先生は長生きする」と言うけれど、それはお茶が健康によいというだけではなく、お茶を点てている時の「姿勢を正す」その正しい姿勢が長生きの秘訣なんだ。(納得!)

【その2】茶道は一服のお茶を点てておもてなしをすることのみならず、総合的に日本の伝統、美しい習慣を現代に伝えるひとつの道だと思う。例えば、ふすまの開閉に始まり、器の扱い方、四季折々の楽しみ方、生かし方、行儀作法など、その中のひとつがお茶に向かう時の「姿勢を正す」ことなんだ。正しい姿勢って美しいなぁ…(感動!)

 と、82歳の闊達な河内先生を目の前にし、元気で長生きの秘訣ってやっぱり「姿勢」にあるんだ…と春の陽射し、うららかな茶会の中、ひとり納得し感動していたわけです。

<正しい姿勢を体得するコツ>

 本来正しい姿勢は、楽(らく)な姿勢のはず。

 でも、私たちの日常の姿勢をもし写真に撮っていたら、ほとんどが背中を丸めた猫背になっているのでは?

 この状態がふつうになってしまった体。つまり背中が常に丸まり伸びなくなって、コチコチに固まり緊張してしまった体を急に伸ばそう、正しくしようとしてもちっとも楽じゃない…かえって不自然。

 ということで、まず ほぐそう!伸ばそう!コチコチになってしまった体に「ゆるめる」ことを体験させよう!---で、ヨガからの提案です。

<一度、こんなふうに体に伸びの体験を与えよう!>

 ひざ下に、ひざが床から30センチくらい上がる程の厚さのクッションを当てて、腰や背中が自然にゆるみ、伸びるように寝る。

 あごは上がらないこと。コツは尾てい骨を腰から反す感じで腰部を伸ばすこと。

 人間の背骨は直立に耐えられるよう、自然にS字曲線になっています。これは非常に理にかなった曲線ですが、その歪みが『首』と『腰』に出やすい状況にあります。 

 いつも反っている腰部、そこを支え、緊張に耐えている腰部の筋肉を1日5分でもいい、ゆったりと伸ばしてあげましょう。体が『伸びの状態』を体得するまで自らの体に教えるつもりで。できれば、よい音楽でもかけ、楽しいことでも考えつつリラックスすると体だけでなく心の緊張もゆるゆるとほぐれることでしょう。

 体がリラックスすれば心もリラックスする。体が喜べば心も喜ぶ。姿勢が正しくなれば、心も正しくなる。そして正しい姿勢は美しい!

≪和子からの一言≫

 ある美しいモデルの方が以前におっしゃっていた言葉を思い出しました。「美しい姿勢は着る服を選ばない。」それは姿勢が美しいと、どんなシンプルな服を着ても美しい。逆を言えば「どんなに高級な洋服を身にまとっても姿勢が悪ければ美しく見えない」というものです。とても納得した記憶があります。

 美しさを体得するだけでなく、体にも心にも緊張のない力の抜けたとてもリラックスした状態をキープする鍵でもあるのです。体の筋肉と心のバランスの取れた美しい姿勢をヨガを通じてぜひ手に入れていきましょう!

合掌

~Kazuko YogaではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~
プライベートレッスンなどはお気軽にお問合せください。
ヨガ・インストラクター 池側和子
778-891-9917 kaz_ikegawa@hotmail.com
www.kazukoyoga.com