「皐月*夏も近づく八十八夜~♪」

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カナダde着物

第34話 *母と着物* 

 皐月(さつき)の皐には「神に捧げる稲」という意味があるそうです。八十八の字を組み合わせると「米」になり、八十八夜(*1)に摘まれた新茶は栄養価が高く古くから珍重されています。

 カナダに住んでいますと、青々とした田んぼやお茶畑を目にすることができないのが時々残念に思います。この時期に里帰りされている皆さん、新緑の日本の風景を十分にご満悦されて来てくださいね。

雨がやめば五月晴れ。©Noriko Tidball
雨がやめば五月晴れ。©Noriko Tidball

母と着物

 穏やかな五月の日曜日。店先の色とりどりの花々は母の日のためでしょう。

 この日、お寺ではお釈迦様の誕生を祝う「花まつり」がありました。

 生前のお母さまの着物で法要に参加された方が、「母より背が高くなりサイズが合わないのですが、この着物を身に付けることで供養になると思います」と、工夫されながら素敵に着こなされていました。

 花々に囲まれたお釈迦様に甘茶をかけて、皆さまがそれぞれのお母さまを思い出されたことでしょう。人は誕生して一生を終えるまで様々な経験をし、いつかあの世へ旅立つ日がきます。

 人生の終わりに思い浮かべる人は誰ですか。

母の着物に手を通す。©Noriko Tidball
母の着物に手を通す。©Noriko Tidball
花まつり@東漸寺2022。Photo courtesy of Tomoko Kona
花まつり@東漸寺2022。Photo courtesy of Tomoko Kona

*おまけ* 

 五月のお節句「端午の節句」にミニ茶会を開きました。

 (*1)八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として88日目(立春の87日後の日)にあたる。

文部省唱歌 『茶摘み』 – 「♪夏も近づく八十八夜…」と茶摘みの様子が歌われている。作詞・作曲:不詳。

出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)より 

(*2)花まつり 正式名称は「灌仏会(かんぶつえ)」お釈迦様の誕生を祝う仏教行事のこと。“仏に灌(そそ)ぐ”ことから「灌仏会」と名付けられ、その起源は平安時代までさかのぼるといわれています。また、花まつりの名称は明治時代に浄土宗が採用したものと推定されています。

***引用***

日本の行事・暦
koyomigyouji.com/index.html

コナともこ
 アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。

 10年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。和の学校オンラインサロン*無料*は、対面式が始まりましたので、不定期で開催することになりました。次回の開催日と内容につきましては、後日お知らせいたします。

 その折には、是非ご参加くださいますよう宜しくお願い申し上げます。また皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

 *詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com

 東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

 カナダ人の夫+高校生と大学生3人娘+老犬1匹と暮らしております。バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
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