第126回「苔のつぶやき」

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~グランマのひとりごと~

 この間、相田みつを美術館のチラシを見つけ、久しぶりに彼の詩を読んだ。

 そして、急に、忘れていた彼の詩集が読みたくなり、出してみた。ある事、ある事、何冊も出てきた。自分を励ます為に、昔、グランマが買い集めた本達だった。

 それを、読んでいるうちに、ふっと、めったに会う事のない唐沢良子さんが送ってくれた添付写真を思い出した。彼女はたまーに、タイミングよく、つぶれそうな老婆を遠くから、励ましてくれる。

***

Subject: おはようございます😃

澄子さん

 おはよう御座います、曇り空ですがご機嫌いかがですか、今回は2人の中でメールの交換が何回もありましたが、本当に私は澄子さんの中に私と同じ性格を発見しました。

 私達って一途で、優しい心の持ち主だと思いませんか? 人を騙したり、意地悪しないし、人が悲しい思いをしている時は一緒に涙がでてきますよね? 嫉みや嫉妬もコントロールできますよね? 無駄に歳を重ね来たのではないと自慢できますよね?

 まぁ。今日は曇り空ですが、時々自分を自分で褒めて気分を上げてください。

 それとランチ2月1日、3日、4日は空いておりますが如何ですか? 澄子さんと座ってお話しした事がないので楽しみにしております。

Have a nice day…🌞

🐕‍🦺🐕🐕….良子。

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 彼女のメイルと一緒に送られてくる写真が、深い意味を持ち、知らぬ間にグランマは全身に力をもらっているのだ。詩を読んでから写真を観て下さい。

苔のつぶやき

わたしには殆ど陽が
当たらない

わたしには杉の木や 
松の木のように
高くてカッコいい 
姿になれない

その代り 
どんな風が吹いても
倒れるということが
ない

私には初めから
倒れるだけの高さ
がないからだ

みつを

 そして、グランマは、良子さんの撮った苔の写真を思い出したのです。

 彼女の写真の苔は、こんなに美しく立派に大木を土台に空へ向かって育っているではありませんか! この苔さんのように「できない」と決めないで、写真のようにグランマは可能性を見つけて、信じて、まだまだ生きてたいなぁ。

Photo courtesy of Ryoko Karasawa
Photo courtesy of Ryoko Karasawa

 許 澄子