《〜掌を当てるのが最良の「手当て」〜》

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ヨガと健康 第79回

(バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。)

 遠藤周作氏が書かれた話ーーーガン末期患者を襲う痛み治療に麻酔を頻繁に使うわけだが、それすらも効かなくなった時はどうするのかーーー看護師は患者の手を握るのだそう。そうすると不思議に痛み苦しむ患者が静かになっていく、ということ。

 また別の作家の闘病記録ではやはりガン末期患者の痛みについてこんな話があります。ーーーそれは看護師が全員シスターというカトリック系病院での話。純粋な信仰に基づく看護を受けるうちに、キリスト教にめざめ、改心した患者はその状況からいって全身に痛みが出て当たり前の状態にもかかわらず、ひと言も「痛い」と言わないのだそう。「痛んでも掌をその場所に当てると痛みが消えるんです。」と・・・。

 前者は手を握ることで、痛みに伴う孤立感を分かち合える結果とも、後者は信仰のなせる術とも、言えるかもしれません。が、「治療する」とか「癒す」ことを「手当て」というように手(掌)には他にも何か不思議なパワーがあるのではないでしょうか?

 日常でも、私たちはごく自然に「手当て」を行っていることがあります。例えば、頭が痛いといっては掌を頭に当てたり、腰が痛むといっては掌で腰をさすったり、赤ちゃんのお腹の具合が悪いといっては、お母さんは掌で赤ちゃんのお腹をマッサージしたり・・・。

<「掌を当てる」は「手当て」に通ずる>

 ヨガでは、手のひら(掌)にはエネルギーの中心(源)の「チャクラ」があると言います。(図1)

これは中国でいう「労宮穴(ろうきゅうけつ)」というツボと合致するのですが、中国でも「労宮」は心身の疲労をとるツボとされているように、インドでもここは心身を癒し、生命エネルギーをめぐらせる “ヒーリング・パワー” があるチャクラだと言います。

 私たちがごく自然に行なっている「手当て」もこうしてみると、とても理にかなったこと!

 生きるエネルギーがダウンしている時、気力が萎えている時この掌のヒーリング・パワーを使ってみませんか?

<気力充実のポーズ>

(1)掌を下腹部に当て、深くて長い腹式呼吸を続ける。動くのはお腹だけ、他の部分はリラックスさせること。

(2)息を吐く時は、心身のストレスを全部吐き出すつもりで、吸う時は大自然のエネルギーをいただくつもりで!

※手のひらからエネルギーが浸透し、心身ともに癒され気分が充実するイメージをおくべし。

≪和子からの一言≫

 「掌に癒しのエネルギーがある」といっても目に見えるものではないので、あまり信じ難いことかもしれません。しかし、一度掌を擦り合わせてから頬の横に掌を少し近づけてみてください。温かさを感じませんか?これがエネルギーです。このエネルギーが心身ともに癒すと信じてぜひ自分自身を労ってみてください。痛いところへ当てるのもよし、目の上にそっと当てるのもよし、気持ち良いと思う場所へ深い呼吸をしながら掌のエネルギーを深い細胞まで届けましょう!

合掌

~Kazuko YogaではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~
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ヨガ・インストラクター 池側和子
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