それまでの私は育児で毎日てんてこ舞い状態。子供を預けられる人がいない、いつも心に余裕がない、常に慢性的な睡眠不足状態。いつもものすごくストレスがたまっていたし、食生活は不健康そのもの。野菜を食べない、ジャンク好き。ジムに安心して通いだすと、そのジムには初心者クラスがあって、試しに参加してみようという気持ちになった。
担当のインストラクターはとてもいい先生で、楽しい音楽をかけながらいろいろなエアロビや筋トレを1時間指導してくれた。
そのクラスに参加し始めて私が感じたのは、毎回クラスの後の爽快感が強烈だったこと。クラスの間中とにかく楽しくて、1時間がものすごく早く感じるということ。それから体がどんどん変化していくこと。とにかく元気、エネルギーがいっぱい溢れ出てきて、毎日が本当に楽しくなっていった。
フィットネスクラスに行くことで、私は毎日のストレスから解放された。
今まで日本で生まれ育って、こんなに何かをすることを好きだと思ったことはなかった。毎回エクササイズをして、だんだんもっと重いダンベルを上げれるようになるとか、音楽に乗って体を動かす楽しさ、もっとスクワットが楽にできるようになる…とかの達成感、爽快感。そしてそれが、毎回自分のずっと抱いていた自己嫌悪感から、そのクラスに参加している間だけは完全に開放された。
しかもクラスに行かない日でもどんどん健康になって、スリムになり、強くなっていく自分の体と心を毎日実感することができた。だんだんずっと嫌いだった自分を認めることができるようになったし、毎日自分に対して小さな自信を積み重ねていくことで、自分を好きになれるようになっていった。
私にとってフィットネスはただのエクササイズじゃない。ものすごく大事なものへと変わっていった。そう、自分に自信がなくて、自分大嫌いだった自分から“脱出、克服”。幸せな自分になるための方法をこうやって私は見つけ出した。私にとってこれはとても大きな人生の転機となった。
最初は週に1回だった私のジム通いが、そのうちに2回、3回となり、ある日のこと、私の大好きなインストラクターが私に歩み寄ってきて、“あなたぜひインストラクターになるべきよ”と言ってきた。
私は、“えっ、私がインストラクターになるべきだと先生は思うんですか?”
正直びっくりしたけど、でもすごくすごくうれしかった。この先生からのたった一言、それだけで、私の人生がその後180度変わった。
“あんな素敵なフィットネスインストラクターになりたい、自分が体験したように私のクラスに来るみんなを幸せにしたい”と強く思った。
ドナルド涼子
BCRPA Fitness Presenter, Yoga Teacher
48歳、愛知県出身
2016年ベストインストラクター賞を受賞。43歳の時に、ボディービルのビキニコンペティションを趣味として始め、優勝、上位入賞する。フィットネスプロフェッショナルへの講習、地域の学校でのヨガ、フィットネス指導、心と体の健康と幸せの為の講演活動を行っています。

こんな肩書を持つ私ですが、若かった頃は、デブ、ネガティブ、ずっと自分の事が大嫌いだった。このコラムでは、そんな私が、どうやって健康で幸せな今の自分に変身したかのお話です。
涼子のフィットネスプログラムは、YouTubeもしくはNikkei TVにてご覧いただけます。
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