《見上げてごらん、夜の空を〜》

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ヨガと健康 第56回

 (バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。)

 前回は体力年齢を自ら測る方法をご紹介しました。しかし、前回の測定法で計れる筋力は柔軟性は目安であって、「本当の意味」で健康かどうかは、自らの身体のみぞ知る、というのが真実ではないでしょうか。 

 例えば、たとえ体力が充実していて体が元気でも、心が不安定で不幸せだったら「私って本当に健康です!」とは言えないはず……。つまりすべての人が望んで止まない”本当の健康”は「体」だけの問題ではなく「心」と「体」の両面が健康であって、はじめて得られるはずです。 

 そこで、今回は“「心」の健康”を考えるヨガからのアプローチです。

<心の健康を保つためのヒント>

・心をひとつに集中・安定させる ⇒ヨガの瞑想時に心を安定させる方法の一つです。

方法:
1)リラックスして坐り、まばたきせず1分程ろうそくの炎を見つめる。

2)目を静かに閉じ、炎の残像を額の真ん中(眉の間のチャクラ:ヨガではエネルギーの湧く所と考える)に意識し集中する。

3)1)~2)を5回ほど繰り返す。

・心を安定させる ⇒心がイライラしていたり、悲しかったり不安や不満がある時、呼吸は必ず浅くなります。

深いゆったりとした、ヨガの呼吸法を身につけましょう。呼吸をコントロールすることで心をコントロールできるようになります。

方法:

1)リラックスできる姿勢をとり、目を閉じる。

2)上の方法で額の真ん中(チャクラ)を意識し、ゆったりと口から息を長く吐いてゆく。
(「オーム」(ヨガの聖音)を吐く息でゆっくり唱えてもよい)この時、お腹がペシャンコになるまで最後まできちんと吐く。

3)鼻からゆっくり息を吸う。この時お腹は少しふくらむ。

ポイント:

・肩で息をしない。

・吐く息に集中し、心の悩み、不満、不安を吐き出し、心が浄化されるイメージをもつ。←大切!

・吸う時は、新たなエネルギーがジワジワと心と体に吸収され、気持ちがいい自分を意識する。

・宇宙的視野に立つ ⇒ヨガでは私たち人間は大宇宙の中に生かされている存在だといいます。

わかりやすく言うと…

 私たちの体の約80%は水分だと言われますが、その成分は『海』と同じ。“すべての生命は海から生まれた”ということの裏付けですが、その“海”は宇宙の支配を大きく受けて月の引力により満ちたり引いたりします。

 文明にとっぷりつかった私たちはこの影響に鈍感になっていますが、体の神秘のひとつ ~生命の誕生(出産)時~ にはこの影響が残っていて赤ちゃんは満潮時に生まれる率が非常に高いといいます。

 そう、私たちの体の中には海があり、その海は宇宙の支配を受け、宇宙のサイクルは私たちを大きく包み込んで流れている…つまり私たち人間は大宇宙の中で生かされている存在なのです。

 こんなふうに大宇宙的に自分の存在を意識するとなんだか小さいことでイラついているのがバカらしくなってきませんか?

 今夜はそんな気持ちで夜空でも見上げてごらん。

≪和子からの一言≫

 この記事は故、鈴木百々子パウルス先生によって1996年に書かれた内容です。今のCOVIDパンデミックを読んでいたかのようなタイミングにびっくりした内容です。自粛生活が長引き、皆さんの心もお疲れ気味ではないでしょうか? 体の健康と等しく心の健康もとても大切になってきている今日この頃、ぜひろうそくを使った瞑想(「トラタカ」と言います)や呼吸法を実践し、ヨガによって健やかな心と体を維持させていきましょう。

合掌

~KazukoヨガではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるオールレベルのヨガを行っています~
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ヨガ・インストラクター 池側和子
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