平野香利(ひらのかおり)

人は自分の中に、「晴れの日の生き方」と「雨の日の生き方」を持っているようです。そしてその生き方を支える、自身にとっての最高の価値(生きがい)があります。その視点で人生を俯瞰してみると、どんなことも納得と感謝につながっていく……。そんな思いから、人それぞれの「生きがいのかたち」を探究しています。

経歴:東京の教育系出版社勤務後、1999年家族でカナダに移住。日本人補習授業校高等部小論文・国語講師を経験後、2002年から18年間バンクーバー新報でレポーターを務めた。現在ライター業、編集・出版業のほか、「生きがい」にフォーカスしたワークショップやセッション活動を展開中。
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第十四話 宮地昭彦さん 日系人への感謝と木との触れ合い

朝起きたらまず外へ。桜並木を抜けて川辺へ向かい、ぐるりと10キロ歩いた後は、風呂で全身を温めて朝食をとる。こうして一日を体のケアから始め、その日の活動に出向く宮地昭彦さん(バンクーバー在住77歳)。

第十三話 二宮冨美子さん 高校生との出会いと対話

二宮冨美子さん(東京在住・66歳)は、いつも柔らかく穏やかな物腰ながら、きりりとした精神を感じさせる女性だ。冨美子さんの生活の中心には小論文の添削指導がある。通信教育の会社のスタッフとして、高校生が解答した

第十二話 橋本潤一さん 描けた喜び、シェアする喜び

2020年2月6日 第6号  知人宅に飾られていた船の水彩画が爽やかで、見ていて明るい気持ちになったのが、描き手・橋本潤一さん(大阪出身・バンクーバー在住80歳)への取材動機だ。 年始にアップした自画像

番外編  暮らしの中での生きがいの視点

生きがいのかたち」の発信には私の中で二つの願いがあります。一つは私たちが自分の生きがいを認識し、それを大事にして生活することで、幸せな時間が増えるように。もう一つは生きがいを認識することで、周りの人をより深く理解できればとの願いです。

第十一話 田中宏さん アコーディオンで思い出のパリを再現

パリのセーヌ川のほとりでアコーディオンを弾く。それは田中さんの50年来の夢だった。フランス暮らしを体験した青年時代 田中宏さん(京都出身・ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市在住80歳)は元フレンチシェフである。パリへつながる職業人生は

第十話 片山安子さん(フィンランド・トゥルク在住) 北欧の地で和食を通じてコミュニケーションを

「トゥルクはフィンランドの京都なんですよ」。1800年代初めまでフィンランドの首都だった町、トゥルクをこう語る片山安子さん(71歳)が、この町の中心街で日本食レストラン

第九話 市川慶輔さん 学びと経験をフルに生かして

 会社という組織からリリースされた瞬間から社会とのつながりが希薄になりがちだが、市川慶輔さん(福岡県在住・60歳)の場合はどうか。定年を迎えた2019年9月最後の日。市川さんの心境は「やっとやりたかったことが

第八話 渡辺ゆう子さん 人と人とのつながりの中で

今回は渡辺ゆう子さん(仮名・ブリティッシュ・コロンビア州在住)自身の手記の形でお届けする。『生きがい』って何かしら?もともとのんびりした性格ということもあり、今まで改まって深く考えることもなく

第七話 阿形操さん 地域医療への危機感を行動に転換して

2019年8月1日 第31号  約10年前のことだ。医師がどんどん大きな町に流れ、地方に残った医師は多忙のために疲弊し、ますます医師不足が進行していた。「何か自分でできることはないか」。阿形操さん(現在71歳)は思いを巡らせていた。 医師の地方離れに

第六 話 高橋たまきさん 母との約束

キャンバス一面に描かれたパッションピンクの芙蓉の花。鮮やかな花びらの上の澄み切った水滴は、今にもこぼれ落ちそうだ。「音楽で言うところの『セオリー』がわかっていれば、水を描き出すのはそう難しくないんですよ」と高橋たまきさん(70代