JAMSNETによる日本語コロナワクチンセミナーに188人

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 カナダ邦人医療支援ネットワーク(Japanese Medical Support Network: JAMSNET)が4月17日に、新型コロナワクチンのオンラインセミナー「日本語で新型コロナワクチンについて学ぼう」を開催した。

 セミナーでは講師がカナダ全国の日本人を対象に、主にカナダやアメリカの公的機関が発信しているコロナワクチン情報を説明した。講師はカナダで活躍している日本人のナースプラクティショナーとナースで、JAMSNETカナダ主催、トロント商工会の後援。

 当初は5月1日開催を予定していたセミナーだが、反響が大きいため、4月17日に追加で開催されることになった。カナダにおいて新型コロナウイルスの感染拡大が続いていること、またそれに伴い、各州で計画を前倒しして接種を進めていることも新たに開催を決めた理由の一つという。

 急な追加開催の決定であったにもかかわらず、カナダ各地から188人が参加した。

 講演内容は
・予防接種とは
・COVID19ワクチンの種類
・ワクチンの有効性と安全性
・ワクチンの副反応
についてで、ワクチンを接種しても安全な人や、逆にワクチン接種を受けることができない人、ワクチン接種のメリットとデメリット、そして何が現時点では分かっていないかなども分かりやすく解説した。

 アストラゼネカ製ワクチンと、極めてまれな血栓発症の関連性が言われているが、新型コロナウイルスに感染した場合にも血栓ができることがあり、その割合はワクチン接種により血栓ができる可能性と比べてかなり高いという。

 100パーセント効果のあるワクチンはないものの、重症化を防ぐことができるためにカナダ政府ではワクチン接種を勧めているとの話もあった。

 また、カナダの医療現場に立つ福島さんは「コロナワクチンは不足しているので予約したら接種を受けてください」と呼びかけた。

 講演の最後には質疑応答の時間も設けられていて、セミナー参加申込の際に寄せられた、コロナに既に感染した人はワクチンを接種する必要があるか、2回目の接種がいつになるか、子どものワクチン接種についてなどの質問に講演者が回答した。

 5月1日にも同じタイトルでのセミナーが予定されているが、既に参加人数上限の300人が申込んでいるため、締め切りとなっている

司会

橋本スティーブンさん
ナースプラクティショナー NP(Family)、BC州MSN
JAMSNETBC州地区理事

1993年渡加。高齢者施設でカナダ正看護師として10年間勤務。臨床とマネージャー経験を経て、ブリティッシュ・コロンビア大学看護学修士(MSN)取得。

現在はフレイザーヘルスにおいてナースプラクテョショナーとして勤務。

講師

ケネディ恭子さん
ナースプラクティショナー NP-PHC、ON州MN 
JAMSNET CANADA会員

1994年渡加。ライアソン大学看護学部修士(MN)取得。ナースプラクティショナー資格も同時に取得。トロントでプライマリーヘルスケアナースプラクティショナーとして勤務。

福島朋子さん
オンタリオ州ナース RN
JAMSNETカナダトロント南オンタリオ地区理事

2005年渡加。トロント大学看護学部卒業。トロントの病院やアメリカのクリニックでナース経験を経て、現在地域看護師として勤務。

ジャムズネット(Japanese Medical Support Network: JAMSNET邦人医療支援ネットワーク
ジャムズネット(Japanese Medical Support Network: JAMSNET)邦人医療支援ネットワークとは、医療、福祉、教育系邦人支援グループ同士の情報交換、相互連携の構築を目的として設立された。

ジャムズネットカナダ
ジャムズネットカナダは2014年に発足、2017年に法人化、慈善団体登録を行った。2021年からは日本で医療的な訓練や教育を受けた学生がカナダで資格認定を受けるため奨学金の給付を開始。

寄付は5ドルから受け付けている。10ドル以上の寄付には領収書を発行。
www.jamsnetcanada.org

セミナ―の内容は4月17日の開催時点での情報に基づく。

(取材 西川桂子) 

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