日本に一時帰国、入国体験をレポート15:関空から入国、唾液検査

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~航空券予約、台北乗り継ぎ、関空で入国、唾液検査(Part 2/2)~

 日本政府が3月に決定した「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う水際対策強化に係る新たな措置」で、日本に渡航すると、空港からの移動には、公共交通機関(鉄道、バス、タクシー、航空機 (国内線)等)は使用できず、事前に家族らによる送迎、レンタカー手配するなどの移動手段の確保が必要になっている。(11月14日現在)

 今回は、11月に台湾系航空会社EVA AIRで関西国際空港から日本に入国した体験談を紹介する。カナダから日本への直行便は現在、成田空港か羽田空港にしか飛んでいない。国内線に乗ることができない現在、関西空港で入国ができるルートはありがたかったという。Part 2は関西空港での唾液検査ほか、入国手続きについて。

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 食事の後、客室乗務員より、入国に必要な書類の配布があった。通常は税関申告書類のみだが、今回は「質問票(ダウンロード)」と「入国される方へ検疫所よりお知らせ(健康カード)」(画像)という書類が追加されていた。

EVAの機内で配られた書類 Photo © the Vancouver Shinpo
EVAの機内で配られた書類 Photo © the Vancouver Shinpo

 これらの書類は降りるまでに記入するようにとの案内があった。未記入であったり、記入されていない部分があったりすると、他の乗客の迷惑になるので、一度、列から離れて記入する必要があるとの説明だった。

 関西空港到着は11:59。到着してもすぐに降機できず、新型コロナウイルス対策として、入国制限対象地域から入国する人について、検疫官から日本語でアナウンスがあった。到着してもすぐに飛行機から降りず、検疫所の指示に従うよう、唾液による検査が必要などだ。

北米から到着した乗客で一つのグループ

 EVAで関西空港に到着した乗客は、アメリカ、カナダからの渡航者とそれ以外で分けられていた。まず、アメリカ、カナダからの渡航者が呼ばれた。私を含めカナダから入国は10数人のグループだった。

 まず椅子が縦列で並んだ場所で椅子に座る。椅子はフィジカルディスタンスで距離を取って並べられていて、帰国後14日間、自治体の保健所などから電話で連絡があること、LINEアプリの説明などが書かれた「厚生労働省からのお知らせ」と、LINEアプリを利用するからだろう、個人情報の取り扱いに関する説明書兼同意書という書類を受け取る。

LINEアプリの説明などが書かれた「厚生労働省からのお知らせ」そして入国の手続きの流れが書かれた英語書類 Photo © the Vancouver Shinpo
LINEアプリの説明などが書かれた「厚生労働省からのお知らせ」そして入国の手続きの流れが書かれた英語書類 Photo © the Vancouver Shinpo

 LINEアプリは日本国内で通話可能な携帯電話を持っている人ということで、私は対象外だったので、記入しなかった。

 その後、アメリカ、カナダからの入国組で検疫場所に移動する。今度は横に椅子が並んでいて、着いた順に奥から座っていった。急いでいて、早歩きだったからか、私は2番目だった。順番に2人ずつ検疫所の係員のところへ行き、機内で記入した質問票と健康カードを提示。その際に口頭でも発熱や咳といった健康状態、最近感染者と接触していないかなどについても確認があった。

 質問票はここで係員に渡して、引き換え唾液を採取する試験管のような容器とロートを受け取り、検査のブースへ移動。10ほど並んだブースはパーティションで仕切られていて、その後ろにはテーブルがあり、荷物などはそこに置いておく。ブースには椅子はなかったので立って採取した。

 ブースにはレモンと梅干の写真があるポスターが貼ってあった。容器には線がついていて、そこまで唾液をためるようにとのこと。容器の蓋をはずして、ロートで唾液の採取を始める。

 成田空港入国体験レポートで、喉が渇いていて唾液が出なかった話を読んでいたので、到着直前にもう一度、水を飲んでおくつもりが忘れていた。ほかの渡航者たちはすぐに採取を終えて、次に進んでいくのに、私は唾液があまり出ず、取り残されたように感じて少々焦った。

 必要量が採取できたのか見てみたがよく分からず。採取中の人たちの後ろに係員が立っていた。そこでこれで大丈夫か聞いたら「全然足りませんな」と大阪弁でのダメだしがあった。

 レモンと梅を見たらもっと唾液が取れるかとポスターを見ると、唾液が出づらい人は耳の下から顎の下をマッサージするといいとある。指示に従ってもう一度トライして、何とか必要量を採取。念のため、係員にも見てもらったらOKということだったので、ロートをゴミ箱に捨てて、しっかり蓋をして提出。

 規定量がたまらない人、血液が混じる人などは、鼻咽頭からの検査になるということだった。

 サンプルを所定の場所において、床に矢印がついているので、その矢印にしたがって進んで、検温、そして薬を飲んでいないか確認があった。

 さらに順路に従い進むと最初に座った場所へ。ラインアプリについて聞かれたが私は日本の電話番号とつながっている携帯ではないので、emailアドレスの確認、また質問票の内容の確認があった。終わったら矢印に従って進み、最初のロビーに戻ってくる。

 フィジカルディスタンス確保のため、椅子には一つおきで座るようになっていた。座ってはいけない椅子には×点がついていた。待ち合い場所にはスクリーンがあって、検査結果が出た番号が表示されるようになっていた。

唾液を採取したあと、待った場所。正面のモニターに結果がでた番号が表示される Photo © the Vancouver Shinpo
唾液を採取したあと、待った場所。正面のモニターに結果がでた番号が表示される Photo © the Vancouver Shinpo

 約45分かかるということだったが、30分程度で番号の表示が始まった。係員がいて、番号の表示があるたびに、「何番の人」と呼んでくれた。自分の名前が呼ばれると、手荷物を持って順路どおりに移動。係員のいる小さなテーブルまで進むと、検査結果の通知があり、健康カードに貼ってくれる。同時に赤い紙を渡される。赤い紙は陰性だったことを示すものらしく、空港を出るまでは持っておくようにということだった。

無事、陰性と分かり、ホッとする Photo © the Vancouver Shinpo
無事、陰性と分かり、ホッとする Photo © the Vancouver Shinpo

 これでようやく入国管理のほうに進むことができ、顔認証ゲート、荷物のピックアップ、税関検査場と通り、いつもの到着口から出てくる。人がほとんどいないので全て極めてスムーズだった。荷物についても、いつものようにターンテーブルから下ろすのではなく、既に下ろしたものがまとめて置いてあった。渡航者が少ないからか、私が行ったときには6個ほどのスーツケースが並んでいた。

 到着ロビーに出たのは12:56。着陸から1時間ほどで外に出ることができた。案内所にも人はおらず閑散としていた。空港宅配やWifiのレンタルカウンターなどもクローズしていた。空港宅配は4階で対応しているということだった。

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