ハイキングあり、自転車レースあり、秋のウィスラーを思いっきり満喫しよう!

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ブラッコム山のデッカーループの景色。Photo by ©Hideo Noguchi
ブラッコム山のデッカーループの景色。Photo by ©Hideo Noguchi

 ウィスラーといえば、冬はスキーやスノボー、夏はマウンテンバイクというイメージだが、実は1年中アウトドアが楽しめる大きな大きなプレイグラウンド。

 そこで今回はウィスラーを知り尽くしているエキスパートが、この時期ならではの楽しみ方を紹介する。秋のウィスラーを満喫できること間違いなしだ。

ウィスラー、秋のアルパインハイキング

 この夏、ずいぶん新型コロナウイルス前の雰囲気に戻ってきたウィスラー。昨年までは、カナダ東部からの旅行者が多かったが、今年はヨーロッパからの旅行者も目立つようになってきた。クランクワークスと呼ばれるマウンテンバイクのイベントも2年ぶりに復活し大盛況だった。

 以前から少しずつ人気のあったディスクゴルフも、新型コロナの中で若者を中心に人気が高まり今もそれが続いている。(2022年2月28日掲載「ディスクゴルフが楽しい!」)

 コースの予約もいらないし費用もただ。専用のディスク(1枚30ドルぐらい)を持っていつでも楽しみに行ける気軽さが受け入れられたのだろう。またディスクゴルフコース自体も自然に対するインパクトが少ないので、日本でも人気の高まる可能性が高いと思う。

 さて、ウィスラーの秋のアクティビティでおススメはウィスラー山とブラッコム山のアルパインハイキング。ゴンドラを使って森林限界近くまで登り、氷河の見える景色に気軽にたどり着く、要するに綺麗なところだけ楽しむお得なハイキングだ。

ウィスラー山頂上にかかるつり橋。Photo by ©Hideo Noguchi
ウィスラー山頂上にかかるつり橋「クラウドレイカー・スカイブリッジ」。Photo by ©Hideo Noguchi

 最初に紹介するのは、クラウドレイカー・スカイブリッジ。ハイキングコースの途中にある、ウィスラー山の頂上(2,160m)に設置された長さ130mのつり橋。2019年にオープンしたが新型コロナのために2年間閉鎖されていた。現在は、9月11日までピークリフトの営業があるので比較的気軽に行ける。それ以降は、そこまで歩いて登らなくてはならない。

 ハイキングコースは、無料で配布されているハイキング地図でチェック。初心者コースが緑色、中級者コース青色、上級者コース黒色で色分けされているのでわかりやすい。

 ブラッコム山の一番上級者向けはデッカーループ。それでも標高差は200mぐらい。健脚者なら3、4時間ぐらいで回るだろう。このコースから見えるフィッスル山やオーバーロード氷河は圧巻。お気軽コースはアルパインウォーク。標高差も65mで、小1時間で歩ける割には景色の変化は大きく、マーモットやリスなど見る機会も多い。

 ウィスラー山はもうちょっと慣れた人向け。おススメは中級者向けのハーモニーレイクコースで標高差120m、所要時間は1、2時間。ウィスラー山頂上から出発するハイノート・トレールはかなり本格的な上級者向けで標高差420m、健脚者で4、5時間はみておきたい。

 ざっとおススメを紹介したが、自分の実力に合わせて、無理なく、しっかりと準備してハイキングは楽しみたい。斜面の向きや日当たり具合によってはまだまだ高山植物を楽しめるところもあり、秋のウィスラーを満喫できる。

ブラッコム山ハイキングコースの入り口。色々な注意事項の看板があるのでスタートする前に確認しておきたい。Photo by ©Hideo Noguchi
ブラッコム山ハイキングコースの入り口。色々な注意事項の看板があるのでスタートする前に確認しておきたい。Photo by ©Hideo Noguchi

この時期の注意事項

  • 9月以降は気温変化が大きい(山頂では雪の可能性もある)。万が一の防寒雨具対策はしっかりすること。
  • お気軽とはいえ、ハイアルパインは岩場もあるので足元はしっかりした靴を履くこと。
  • ハイキング地図はゲストリレーションで無料でもらえるので必ずもらっておくこと。

リフトやゴンドラのオペレーション時間:https://www.whistler.com/hours-of-operation/

ゴンドラチケットの値段:https://www.whistlerblackcomb.com/plan-your-trip/lift-access/summer-sightsee-tickets.aspx

自転車レースのお祭り、グランフォンドーを楽しもう!

グランフォンドーのウィスラーゴールエリア。Photo by ©Hideo Noguchi
グランフォンドーのウィスラーゴールエリア。Photo by ©Hideo Noguchi

 今年も9月10日の日曜日は、朝7時にバンクーバーダウンタウンをスタートした数千人の選手たちがウィスラー目指してSea to Skyハイウェイを駆け上がっていく。

 グランフォンドーはイタリア語でビッグライドという意味。1970年にイタリアで始まったと言われ、今では多くの国で開催されている。

 プロの選手でなくても、脚力自慢な一般人、もしくはパーソナルチャレンジで挑戦する人が多く、正式なロードバイクではなくマウンテンバイクや、いわゆるママチャリでチャレンジする人もいる。うわさでは過去には一輪車で走った人がいるとか。なんでもありだから、見ている方もおもしろい。

 ウィスラー在住のパラリンピックの元選手、片足しかないが毎年完走している強者もいる。

  新型コロナ以前は、日本のサイクルショップがわざわざツアーを作ってこのグランフォンドーに参加していたこともあるほどの人気ぶり。

 9月10日ともなると、少しずつ秋の装いが深くなり、場合によっては冷たい雨の中ゴールを目指さなくてはならない年もある。フィジカルとメンタルの限界に挑戦すると言っても過言ではないこのレース。沿道では多くの人がバナーを持って応援、その姿は秋のウィスラーの風物詩だ。特にゴールエリアにはたくさんの人が集まってとても賑やか。見ているとなんだか自分も参加してみたくなる。

 と、ここまで読んで「来年は自分も挑戦!」と思ったならウェブサイトを要チェック。例年レースが終わった次の日から翌年の申し込みが始まる。9月11日にサイトを覗いてみよう。

 グランフォンドーは、レースカテゴリーがいくつかあり、ウィスラースタート・ウィスラーゴールという短いレースもある。また、正式なタイムにはならないが、なんとEバイク(電動自転車)でも参加可能。まさにファン・フォー・オール・アビリティ(Fun for all ability)、応援者も含めて、まさしく自転車レースのお祭りだ。

 ついでに、バンクーバーからせっかく走って来たなら、宿泊してレース後にウィスラーでのんびりするのもいいかもしれない。

 秋のウィスラーも、夏や冬に負けないくらい楽しさいっぱいだ。

詳しくはウェブサイトを参照:https://www.rbcgranfondo.com/whistler/

バナーを持って応援する人たち。Photo by ©Hideo Noguchi
バナーを持って応援する人たち。Photo by ©Hideo Noguchi

(文・写真:野口英雄)

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