バンクーバー国際映画祭、邦画4本を含む今年のラインナップを公開

318

 今年もやってきた秋の映画シーズン。第41回を迎えた今年のバンクーバー国際映画祭は9月29日から10月9日まで開催、ほぼ新型コロナウイルス感染拡大前に戻って、ほとんどが劇場での上映となる。

 しかし、オンライン上映も「VIFF Connect」として健在。本数は限られているが、今年も自宅でフェスティバルを楽しめる。

 さて、VIFFといえば毎年タイムリーな日本映画の話題作を上映することで知られ、楽しみにしている人も多いはず。

 早速今年の4本を紹介しよう。

VIFF2022邦画紹介

 今年は、人との絆、人生をテーマにした作品が揃った。全作品劇場公開。

Riverside Mukolitta(川っぺりムコリッタ)バンクーバー新報メディアパートナー

Riverside Mukolitta(川っぺりムコリッタ)より。Photo provided by The Vancouver International Film Festival
Riverside Mukolitta(川っぺりムコリッタ)より。Photo provided by The Vancouver International Film Festival

 ストーリーは、名もなき北陸の町で働き始めた山田(松山ケンイチ)が安アパート「ムコリッタ」で暮らし始めたことから始まる。

 できるだけ人と関わらず生きていこうと決めた山田。風呂上がりの冷えた牛乳と炊き立ての白いご飯だけがささやかな楽しみという生活を送っている。そこにある日、隣に住んでいる島田(ムロツヨシ)が風呂を貸してほしいとやってくる。

 これをきっかけに「ムコリッタ」の底抜けに明るい住人たちとの交流が緩やかに始まっていく。

 監督・脚本は荻上直子。2006年の「かもめ食堂」が大ヒット。以来、話題作を制作、その多くで「食」が重要な役割を果たしている。荻上監督が綴る新しい「つながり」の物語は、「おいしい食」と「ささやかなシアワセ」で、できている。

 俳優陣も豪華。他には、吉岡秀隆、緒方直人、田中美佐子、柄本佑、江口のりこらが出演している。日本では2022年9月16日全国公開。

日時:9月30日(金)3:30pm、10月3日(月)9:30pm
会場:International Village 9

Plan75

Plan75の一場面。Plan75のパンフレットを眺める主人公。Photo provided by The Vancouver International Film Festival
Plan75の一場面。Plan75のパンフレットを眺める主人公。Photo provided by The Vancouver International Film Festival

 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品、カメラドール特別表彰を受けた話題作。

 75歳以上が自ら生死を選択できる制度「プラン75」が、超高齢化問題の解決策として国会で可決・施行された。世間では受け入れムードだが、当事者である高齢者はこの制度をどう受けとめるのか?誰にでも平等にやってくる「老い」に、国は、社会は、どう対応し、若い世代は、何を考え、思うのか?

 早川千絵監督のオリジナル脚本による初の長編映画。主演は倍賞千恵子。日本では2022年6月17日公開。

日時:10月1日(土)6:15pm、会場:International Village 9
日時:10月4日(火)3:15pm、会場:International Village 10

Motherhood(母性)

Motherhood(母性)より。Photo provided by The Vancouver International Film Festival
Motherhood(母性)より。Photo provided by The Vancouver International Film Festival

 湊かなえ原作の同名小説を映画化。女子高校生が遺体で発見された未解決事件の語り手となった、母(戸田恵梨香)と娘(永野芽郁)。同じ事件について語る2人の話は次第に食い違っていく。物語は、母娘の複雑な心情を描き出し、「母性」について考えさせる。

 日本では11月23日公開。バンクーバーが先行公開となる。バンクーバー国際映画祭正式招待作品。

日時:10月5日(水)6:00pm、会場:Vancouver Playhouse
日時:10月7日(金)9:15pm、会場:The Cinematheque

Stonewalling

 全編中国語作品。客室乗務員を目指していた20代のリン(ヤオ・ホングイ)は、強引で家父長的なボーイフレンドと、借金まみれの母親を抱えている。妊娠した彼女は、生まれてくる子どもを母親の借金取りたちに売ることを決意する。

 監督は、ホアン・ジー、大塚竜治。

日時:10月1日(土)9:00pm、10月4日(火)2:45pm
会場:The Cinematheque

Broker

 カンヌ国際映画祭でソン・ガンホ氏が男優賞を受賞した是枝裕和監督の話題作。韓国映画。バンクーバー国際映画祭クロージーングフィルムに選ばれた。

日時:10月8日(土)6:00pm、10月9日(日)5:30pm
会場:Centre for Performing Arts

チケット購入はバンクーバー国際映画祭ウェブサイトから。https://viff.org/festival/viff-2022/

合わせて読みたい関連記事