ココロ豊かに、たまには贅沢な食事を楽しむ バーナビーの「ステム」

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 バーナビーの日本料理レストラン、ステム・ジャパニーズ・イータリー(STEM Japanese Eatery、以下「ステム」)。『Vancouver Magazine』が毎年9月に発表するレストランランキングで2019年には「ベスト・ニュー・レストラン」、2020年に「ベスト・ジャパニーズ」の座に輝くなど、その味とサービスで、美食家をうならせている。
 
 ステムに女子会で訪れたという、関西出身の日本人女性グループに話を聞いた。

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バーナビーのステムのお任せ懐石コース。Photo courtesy of 関西おばちゃんず
バーナビーのステムのお任せ懐石コース。Photo courtesy of 関西おばちゃんず

 「バーナビーの『ステム』が美味しいと聞き、年に一度くらい、懐石のコースをみんなで楽しみたいね~」ということで9月に訪れました。聞くと「お任せ懐石コース」というそうです。アラカルトとは別に1日限定12名の予約制になっていました。

 「お任せ懐石コース」は130ドルから150ドルということで、普段の私たちからすれば少し予算オーバー。でも、日本でもそれなりの懐石コースは1万円ぐらいするだろうし、せっかくの機会なので奮発しました。

 ワクチンパスポート導入前の9月の土曜日に3人で予約。テーブル席とカウンター席のどちらにしますか?と聞かれて、女3人が気兼ねなくオシャベリしながら食事も楽しむために、テーブル席にしました。

 日本などから仕入れた魚にくわえて、チリワックやオカナガンといったBC州の食材を使っているので、まさに「ここでしか食べられない料理」の数々。器もステキだし大満足でした。この懐石コースは「くずし割烹というスタイルで、トラディショナルのものとローカルや季節を考慮してひねったりしながら作っていく料理」だそうです。

 説明どおり、まさに季節の素材を使っていて、9月の初めだったため、ぎりぎり鱧を食べることができた上、マツタケが登場すると、テンションもアップ! 鱧も何年ぶりかしらというほど久しぶりにいただいて、感激しました。

 とにかく、いろんな種類の凝った料理が美しく盛り付けされていて、目と舌で楽しめました。その日は125ドルでしたが、食事の内容を考えるとお得な値段と思えました。

 メンバーの一人は小食で食べきれるか心配していましたが、品数は多くても「ポーション(量)」は小さいのと、ウェブサイトに2時間半と書いてあったとおり、時間をかけてゆっくりと料理が出てくるので、無事、3人とも完食できました。

 ただし、最後のほうで出てきたご飯はバターを使ってあったこともあり、お腹がパンパンに膨れ上がってしまいました。それでもストウブで炊いた炊き込みご飯は、ふっくらもちもちで美味しかったです。

 「もう、お腹いっぱ~い」と言いつつ、デザートは別腹なのでクリア。珍しい紫蘇シャーベットもさっぱりしていました。幸せなひとときを過ごすことができました。

その日のおまかせコースのメニュー

先付
長崎県産 蒸し鮑のローカル蒸雲丹和え
鮑の肝醤油素麺
ローカルエリンギの南蛮漬け

おしのぎ
長崎県産 赤カマスの炙り棒寿司

向付
高知県産 本鮪中トロの醤油麹漬け炙り
静岡県産 飛び魚と芽ネギ、紫蘇の梅肉醤油和え
富山県産 白海老の昆布締め、ローカル雲丹添え

お椀
瀬戸内の鱧の梅紫蘇天ぷら
焼き茄子豆腐
ローカル松茸
鱧出汁、徳島県産の酢橘

八寸
和歌山県産 鮎の有馬煮
オカナガンの黄桃とローカルスモークサーモン
春菊の白和え
鹿児島県産 スマ鰹の藁焼き、ワラワラオニオンポン酢
ストーニーパラダイスファームのトマトお浸し
瀬戸内産 鱧の焼き霜、山形だし
ローカル椎茸とローカルイクラ醤油漬けの鮨
沢蟹の飴炊き
日本産の翡翠銀杏

和歌山、鹿児島、瀬戸内など日本からの食材と、オカナガンのようなローカル産のものを使った八寸。Photo courtesy of 関西おばちゃんず
和歌山、鹿児島、瀬戸内など日本からの食材と、オカナガンのようなローカル産のものを使った八寸。Photo courtesy of 関西おばちゃんず

あぶらもの
ローカルワラワラオニオンの胡麻豆腐揚げ出し
海老真薯射込みチリワックコーンのフリッター
チリワックコーンのすりながし

くずし
ローカル和牛ザブトンの炭火焼き
ローカル松茸の香煎揚げ
西京味噌柚子胡椒出汁
春菊、無花果の天ぷら


Staubで炊いた炊き込みご飯 BCダンジネスクラブとローカルインゲンの蟹出汁炊き込みご飯
チリワック豚の厚切りベーコン
チリワックコーン
柚子生姜バター、
*お米は新潟県産のコシヒカリ 自家製糠漬けとあら出汁の赤だし味噌汁

デザート
自家製紫蘇シャーベット マンゴーのパンナコッタ
オカナガンピーチの泡状チーズケーキ
ローカルサンゴールドトマトのワインシロップ漬け
自家製抹茶わらび餅

 女性たちは今後も、「関西おばちゃんず」として、不定期で訪れたレストランについてリポートしてくれるという。

(取材 西川桂子 写真提供 「関西おばちゃんず」)