オキュペーショナル・セラピスト(作業療法士)が詳しく説明する転倒予防 1

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「オキュペーショナル・セラピスト(作業療法士)とは」「ホームヘルスサービスを受けるには」 

 隣組が毎月第4金曜日に開催しているシニアライフセミナーではシニアの生活に役立つ情報を提供している。9月には「オキュペーショナル・セラピスト(作業療法士)」のタイトルで開催された。

 高齢者が転倒すると寝たきりになることもよくある。高齢者本人や家族に高齢者がいる人に有益な情報が満載のセミナーだった。内容を3回に分けてリポートする。

 1回目はオキュペーショナル・セラピスト(OT)とはどのような人をサポートしているのか? OTがサポートするのは高齢者だけではないという。また、ホームヘルスサービスをどうすれば受けることができるかについて。

 講師はバンクーバー・コースタル・ヘルス(VCH)に所属するフジノ・ミドリさんで、日常生活の行動が困難な人の手助けをする作業療法士(オキュペーショナル・セラピストOT)として活躍している。

作業療法士、オキュペーショナル・セラピスト、OTとは?

 日本作業療法士協会のウェブサイトによると、作業療法とは「健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる『作業』に焦点を当てた治療、指導、援助」とある。

 また「作業」とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。
 (https://www.jaot.or.jp/about/definition/ より)

 セミナーは高齢者の転倒防止の話だったが、OTのサービスを受ける対象者は新生児から高齢者までと幅広い層にわたる。また、身体機能やメンタルヘルスの問題を抱える人、認知症の患者などもサポートしているという。OTの勤務先には在宅ケア、コミュニティヘルスセンター、クリニックや病院、介護センターをはじめとする各種施設、また保険会社などがある。

家庭でケア、ホームヘルスサービスを受けるには

 家庭でケア、ホームヘルスサービスを受けたいものの、申し込み方が分からない人もいるかもしれない。ホームヘルスサービスはBC州に住む19歳以上のカナダ人、または永住権を所持している人が対象。

 VCHのホームヘルスでは、看護師、栄養士、フィジオセラピスト(物理療法士)、オキュペーショナル・セラピスト(作業療法士・OT)、リハビリテーションアシスタント、言語聴覚士(SLP)、ソーシャルワーカー、ケースマネージャー、ホームサポートワーカーの支援を受けることができる。

サービスを受けるには
1. 入院など病院にいる場合は、医師や看護師、OTをはじめ病院のスタッフと話をして、ホームヘルスプログラムに照会してもらう。
2. 「Central Intake」に本人や家族が電話で申し込み、アセスメントを受けた上で、どのようなサービスが適用されるか決定する。
3.電話で申し込む。
・バンクーバー市内:604-263-7377
・リッチモンド市内:604-675-3644
・ノースショア:604-986-7111
・フレイザーヘルス管轄地域:1-855-412-2121

 その他、医師やその他、医療関係者から照会してもらうこともできる。

編集部注

ホームヘルスサービス
http://www.vch.ca/your-care/home-community-care

 ホームヘルスサービスは、急性期、慢性期の患者のケア、緩和ケア、リハビリテーションと、さまざまなケアやサポートを提供する。

 利用できる可能性があるのは
・退院したばかりで、短期的にサポートが必要な人 
・慢性期疾患、継続的な健康問題で患者本人や家族がサポートを必要としている人
・健康状態が悪化していて、今後も自宅で暮らし続けるためにサポートが必要な人
・自宅で安全に暮らし続けるのが不可能となるような健康問題がある人
など。

 費用は無料のものもあるが、収入に応じて支払いが必要なケースもある。

作業療法士
 日本作業療法士協会は、日本における作業療法士の仕事を分かりやすく紹介した文書もウェブサイトで公開している。

・「まんがでわかるメディカルスタッフの仕事」作業療法士
 https://www.jaot.or.jp/files/page/wp-content/uploads/2017/11/ef54c265196f793312af47b105211c3c.pdf

 (転倒予防について詳しく解説する「2」に続く)

(取材 西川桂子)

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