ガーデニングの季節が近づいてきた!~元ガーデナーのアドバイス~

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 元ガーデナーの宮地昭彦さんによるガーデニングアドバイス。隣組のボランティアとして、シニアへのランチの配達ほか、さまざまな活動で活躍している宮地さんは、毎月第3火曜日に行われる電話プログラム「みどりの会」でも、メンバーらにアドバイスを行っている。

 3月15日に行われた「みどりの会」での宮地さんのアドバイスを紹介する。

- バラの苗を買ってきて植える際、注意すべきことを教えてください。

 売っているバラの苗木は接ぎ木がほとんど。地植えにするときは深く掘り、接ぎ木した部分が少し地表に出るぐらいにします。自分で接ぎ木をするときには、台木と穂木の形成層をつなぐようにして、ゴム紐やビニールテープなどで留めて、水が入らないようにしてください。

地植えにするときは、接ぎ木した部分が少し地表に出るぐらいにする。©The Vancouver Shinpo
地植えにするときは、接ぎ木した部分が少し地表に出るぐらいにする。©The Vancouver Shinpo

- 芝生の手入れについて。ホームデポのようなDIYショップで売っているロール状の芝生はどのようにして使えばいいのでしょう。

 ロールの芝生は通常、補修用です。芝生の補修したいところに、ロール状の芝生をのせて適当な大きさに切って使います。

 まず、補修する部分にある芝を取り除きます。根も除いたあと、芝の3~4倍の深さまで耕して肥料をすき込んでください。

 さらに叩いて平らにしてから、適当な大きさに切ったロール芝をはめ込みます。水もたっぷり必要で、「びちょびちょ」になるぐらいまでホースで水をやります。

 ラクーン(あらいぐま)のいたずら対策として、要らなくなった割りばしを隅に挿しておくとよいでしょう。その際、斜めに挿すと、簡単には外せません。

- 暖かくなってきて、裏庭でバーベキューをしたいのですが、ペットの犬が芝生にオシッコをして、枯れて一部茶色くなってしまっています。どうしたらよいのか、対策を教えてください。

 芝生の種を湿らせたピートモスと混ぜて、尿で焼けたところに蒔くと生えてきます。でも、そのあとでおしっこをするとまた芝生が焼けてしまいます。トレーニングするか、人工芝にするかしかなでしょう。

- アロエの水やりの頻度や肥料について教えてください。

 アロエの種類はいくつかありますが、どれも水やりは1カ月に1回で十分です。肥料は袋に20-20-20とあるものか、Miracle-Gro®などがいいでしょう。

 増やすときは、小さな脇芽をかきとって、1週間ほど切り口を乾燥させてから、土に植えて(挿す)ください。

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 みどりの会ではアロエの効能についての話もあった。火傷の治療や食用にしたり、化粧水を作る人もいる。化粧水は35度の焼酎やウォッカなどを使って作ることができ、YouTubeなどインターネットを検索すると、レシピも多数見つかる。

「(ガーデナー)現役時代は指先にとげが入って、うまく取れないこともありました。そんなときはアロエをその部分に一晩つけておくと、とげが浮き上がってくるので重宝しました」(宮地さん)

 鉢については、将来的に植え替えをする可能性がある場合、ボール型のようなふくらんだ形のものは、根が張ったときに抜けなくなる恐れがある。宮地さんも、結局、割らないと取り出せなかったこともあったため、鉢は角形のものなどを勧めるという。

丸く膨らんだ形の植木鉢は植え替えるときに困ることがあるという。©The Vancouver Shinpo
丸く膨らんだ形の植木鉢は植え替えるときに困ることがあるという。©The Vancouver Shinpo
植木鉢は角形か逆台形のものが、植え替えの時に便利。©The Vancouver Shinpo
植木鉢は角形か逆台形のものが、植え替えの時に便利。©The Vancouver Shinpo

楽しいガーデニングトーク

水耕栽培セット。Photo courtesy of Akihiko Miyaji
水耕栽培セット。Photo courtesy of Akihiko Miyaji

 みどりの会は宮地さんによるアドバイスが中心だが、参加者らは会話も楽しんだ。

 参加者の一人は現在、食用に買ったトマトの種を取っておいて、乾燥中。もう少ししたらこの種から育てる予定だとか。「食べておいしかったトマトの種を取っておいて、育てても楽しいですね」と話に花が咲いた。

 宮地さんは「トレーに水で湿らしたペーパータオルを2枚敷き、その上に種をのせてから、もう1枚の湿らせたペーパータオルをかぶせ、日の当たるところに置いておきます。しばらくして根が張り始めたら、移植してください」とアドバイスをした。

 別の参加者は、クリスマスカクタスが、咲いているとのこと。1カ月に1回、肥料をあげる程度で特に手間をかけていないというが、「きれいな花を咲かしてね」と声をかけて育てているおかげか、年に3回ほど花が咲く。

 また、宮地さんはクリスマスにプレゼントされた水耕栽培キットを冬の間、使用。バジルやトマトを作った。「実用的とはいいがたいのですが、楽しかったです」

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宮地昭彦さん
1967年カナダに移住。トロントでガーデナー・ヘルパーとしてカナダ生活をスタート。1969年バンクーバーに転居以来、2003年まで造園、庭管理業務に携わる。

日加ヘルスケア協会創設時から理事として同協会に貢献。リタイアした現在も隣組などのボランティアとして活躍している。 

電話プログラム
会員向けサービス。複数で会話できる「グループ通話機能」を用いて、参加者がつながり、日本語による地域のニュース紹介、落語、歌の会、オンラインでの体操などを楽しむ。コンピュータの操作が苦手な人や、遠方の人も参加することができる。

「みどりの会」   
隣組の電話プログラムで、植木や花の情報交換ができる。開催は第3火曜日午後1時から2時まで。参加するには隣組の会員になる必要あり。

隣組: www.tonarigumi.ca
問い合わせinfo@tonarigumi.ca

(取材 西川桂子)

*記載されている内容は公開時点のものです。記事に掲載した内容は、個人の経験や一般的にいわれてることです。情報の活用は自己責任でお願いします。(みどりの会)

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