西日本豪雨による土砂災害をテーマにした「とべない風船」、バンクーバーでワールドプレミア上映

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映画「とべない風船」より。漁師の憲二(東出昌大)中央。Photo by ©buzzCrow Inc.
映画「とべない風船」より。漁師の憲二(東出昌大)中央。Photo by ©buzzCrow Inc.

 豪雨による甚大な被害をもたらした2018年の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)。特に、広島県と岡山県では、土砂崩れや洪水で多くの死傷者を出す惨事となった。

 この大災害を間近で体験した広島出身の宮川博至監督が手掛けたのが「とべない風船」。

 「ここ広島で生活しているからこそ、豪雨災害をテーマに映画を作らなければならない」と決意し、被災した人々の想像を絶する経験や言葉にならない思いを反映した物語を初長編作として作り上げたという。

 撮影は、島々が点在する風景が美しい「多島美」の瀬戸内海で、上蒲刈島・下蒲刈島(呉市)や江田島(江田島市)で行われた。

 主演は、「スパイの妻」などに出演の東出昌大さん。共演は、同じく広島を舞台にした話題作「ドライブ・マイ・カー」の三浦透子さんのほか、小林薫さんや浅田美代子さん、原日出子さんらベテラン俳優も出演している。

 広島で12月に国内先行上映される前に、11月3日からバンクーバーで開催するアジアン映画祭でワールドプレミアとして11月4日に上映される。

 当日は、宮川博至監督が来場予定。「バンクーバーでワールドプレミア上映が行えること、とてもうれしく思っています。ぜひ、会場でお会いしましょう」とコメントを寄せた。

ストーリー

 陽光あふれる瀬戸内海の小さな島。数年前の豪雨災害で妻子を失って以来、自ら孤立している漁師の憲二(東出昌大)は、疎遠の父に会うために来島した元教師の凛子(三浦透子)に出会う。凛子もまた、夢だった仕事で挫折を味わい、進むべき道を見失っていた。最初は互いに心を閉ざしていた二人だが、あたたかくてお節介な島の人々に見守られ、少しずつ打ち解けていく。
 豪雨災害からの復興が進む瀬戸内海の島を舞台に、恋人でも家族でもない一組の男女のぎこちなくもやさしい交流を通して、傷ついた心の癒しと再生を描いたヒューマンドラマとなっている。
(プレスリリースより)

監督・脚本:宮川博至
出演:東出昌大、三浦透子、小林薫、浅田美代子ほか

「とべない風船」ワールドプレミア上映

日時:11月4日(金)9:30pm
会場:インターナショナル・ビレッジシネマ(3rd Floor, 88 West Pender Street, Vancouver:インターナショナル・ビレッジ内3階)
飛べない風船公式ウェブサイトhttps://tobenaifusen.com/
Vancouver Asian Film Festivalサイトhttps://2022festival.vaff.org/product/trapped-balloon/
*英語字幕付き

教師の凛子(三浦透子)。Photo by ©buzzCrow Inc.
教師の凛子(三浦透子)。Photo by ©buzzCrow Inc.
映画「とべない風船」より。Photo by ©buzzCrow Inc.
映画「とべない風船」より。Photo by ©buzzCrow Inc.

訂正:「スパイの女」は正しくは「スパイの妻」でした。お詫びして訂正します。

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