薬物中毒死、過去最悪の記録を更新

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~6月の死亡者数は175人~

 BC州検視局は7月16日、薬物中毒およびフェンタニルが検出された薬物使用による中毒死に関する報告書を発表した。6月の死者数は175人にのぼり、先月5月の171人を上回り、過去最悪の記録を更新することとなった。

 BC州における薬物中毒による死亡者数は、4カ月連続で100人を超えた。フェンタニルはオピオイドの一種で死亡率が高く、2ミリグラムの摂取で死に至るとされている。

 検視局では薬物中毒死の増加は、新コロナウイルス感染問題により、薬物使用施設の使用が困難になっていること、サポートネットワークの規模が小さくなっていることなども原因だとしている。その上で薬物使用者に対して、「オピオイドなどの薬物は、すぐに助けを呼べる人がいるところでのみ使用」するようにと呼び掛けている。

 「過剰摂取を防止し、管理下で薬物を使用する施設で、薬物を使用して欲しい」「可能であるなら、使用前に薬物を調べてもらうように」という。「BC州の薬物市場における違法薬物は毒性が極めて高く、よって一人で使用するリスクも非常に高い」

 検視局では薬物中毒死でヒドロモルホン(モルヒネ)を検出するかもモニターしているが、現在のところ処方の増加と薬物による死者の増加に関連性は見つかっていない。一方、1リットルあたり50㎎を超える高濃度のフェンタニル使用については、今年の4~6月の間で増えている。

 そのほか、
・2020年になって違法薬物中毒での死亡者が多かった自治体は、バンクーバー、サレー、ビクトリア市。
・2020年、中毒死した68%が19歳から49歳、また男性が8割を占めた。
・今年6月の違法薬物使用による死者175人に対して、昨年同時期は76人だったので175%増。
・薬物使用施設での中毒死は報告されていない
などと報告書している。