アルバータ州に連邦政府が軍を投入。感染拡大で医療崩壊の手前

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 アルバータ州で新型コロナウイルス感染の第4波が深刻で、ICUが満床に近くなるなど状況がひっ迫していることを受け、連邦政府が同州を支援する。

 9月24日時点で、アルバータ州の感染者数は20,040人、入院者数は1,061人、ICUに入院している人は243人となっている。この数字はパンデミックが始まって以来最悪で、入院が必要な患者が多い地域では、州内の別の地域に患者を移送して対応していたが、それも限界に近付いているという。

 状況を受け、9月21日にアルバータ州のリック・マッキーバー自治体問題大臣が、連邦政府のビル・ブレア公共安全・緊急事態準備大臣に支援を要請。連邦政府は軍の医療支援チームの投入や患者の移送を行う。

 感染の再拡大の原因の一つとして、感染状況が落ち着いた今年7月1日にほぼ全ての規制を解除したことが挙げられている。規制解除については性急すぎるのではないかという声が、カナダ公衆衛生局長テレサ・タム博士をはじめ医療関係者などの間から7月から上がっていた。

 また、同州の新型コロナウイルスワクチン接種完了率が低いことも問題として指摘されている。接種完了率はカナダ全体の69.71%に対して61.94%(9月24日)となっている。対して、ブリティッシュ・コロンビア州は71.26%、オンタリオ州69.92%という。

 アルバータ州ではワクチン接種促進のため9月3日から10月14日までに、ワクチン接種を受けると100ドルのデビットカードを受け取ることができるというキャンペーンを行っている。同州のワクチンパスポートにあたる「Restrictions Exemption Program(規制免除プログラム)」も9月20日から導入された。

 医療崩壊に近い状況を受け、アルバータ州のタイラー・シャンドロ保健大臣が9月21日に辞表を提出した。ジェイソン・ケニー州首相についても責任を問う声が強まっている。

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