カナダ保健省、「イベルメクチン」コロナ治療使用で健康被害の可能性を警告

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 カナダ保健省が、寄生虫病の治療に用いるイベルメクチンを新型コロナウイルス感染症の予防や治療に使用すると重大な健康被害の可能性があるとして、10月19日に勧告を行った。

 イベルメクチンはノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授と米国Merck社の共同研究で開発された抗寄生虫薬の一般名称で、人や動物に対する一部の寄生虫の治療薬として使用されている。

 しかし、最近、新型コロナウイルス感染症の治療薬、予防薬の候補としてこのイベルメクチンに期待が持たれるようになった。現在、カナダでは同目的での使用は認可されていないが、今年の夏、動物用のイベルメクチンを服用した人からの中毒センターへの連絡が増加したという。

 イベルメクチンを新型コロナ治療薬として使用する人が増えたことで、問題となっているのはカナダだけではない。日本やアメリカも同様だが、3ヶ国とも現時点では十分な臨床試験の結果を得られていないとして、新型コロナ治療薬としては承認されていない。

 アメリカ食品医薬品局(FDA)でも9月に同製品をコロナ治療薬として使用しないようとの警告を出した。

 カナダ保健省では特に動物用のイベルメクチンを服用すると、嘔吐、下痢、血圧低下、アレルギー反応、めまい、意識障害といった副作用を起こす、さらにはひどい場合は死亡することもあるとして、注意を呼び掛けている。

「あなたは馬ではない、牛でもない。本当にやめて」とFDAはツイッターで呼びかけている


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