アメリカの陸路旅行者受け入れ再開で、避寒者スノーバードが南へ

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 アメリカが11月8日、新型コロナウイルスの感染拡大により2020年3月から制限してきた、不要不急の目的での陸路や海路での外国人旅行者の受け入れを再開した。新型コロナワクチンの2回接種完了が条件となっている。

 アメリカ疾病対策予防センター(CDC)が、アメリカへの渡航を目的とした場合に認めているワクチンは、
・アメリカ食品医薬品局(FDA)が認可したワクチン
・世界保健機関(WHO)が緊急時に使用するリスト(EUL)に掲載されたワクチンが対象

で、FDAが認可しているワクチンはファイザー製、モデルナ製、ジョンソン&ジョンソンの3種類。EULに掲載されたアストラゼネカ製や交差接種も認める。また、空路での入国で求められる、新型コロナウイルス陰性証明書の提示は、陸路での入国では不要。

 アメリカの入国制限が緩和されると、カナダの冬を避けてアメリカやメキシコの暖かい地域で過ごす「スノーバード」と呼ばれるカナダ人らで国境が混雑した。アルバータ州南部に位置する、24時間対応のクーツ・ハイウェイ国境事務所では、通過に3時間待った人もいたという。

 しかし、新型コロナウイルス陰性証明がカナダ入国の際に必要であることから、短期でカナダからアメリカを訪れるにはまだまだハードルが高く、スノーバード以外で陸路の国境を利用する人は少ない。陸路でのカナダからアメリカへの入国では陰性証明提示は必要ではない。

 パンデミック以前は、買い物で日常的に国境を行き来する人も多かったが、高額なPCRテストを受けてまでアメリカやカナダで買い物をする価値はないと考える人が大半となっている。このような状態にカナダとアメリカの国境に近い自治体の市長らが、8日にバーチャルでプレスコンフェレンスを開き、カナダ政府に対して入国時に陰性証明を求めるという規制を緩和するよう求めた。

 一方、5日、カナダ公衆衛生局長テレサ・タム博士は、ワクチン接種を終えている旅行者へのPCRテストの要件について検討を続けていると、ブリーフィングで明らかにした。

避寒のために南に向かうスノーバードで混雑するアルバータ州のアメリカ国境の様子をCBCが伝えた。

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