カナダが男性同性愛者の献血禁止を終了

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 カナダ政府が、ゲイやバイセクシュアルの男性に対する性行為後3カ月間の献血禁止措置を解除する。

 カナダで血液事業を行うカナディアン・ブラッド・サービスは、性別やセクシャリティに関係なくすべての献血者に新たな献血条件を導入することを予定。今年9月30日までに行う。

 新たな献血条件とは、献血希望者全員に過去3カ月間に新しいパートナー、もしくは複数のパートナーと性行為を行っているか聞き、行為があった場合はそのいずれかとアナルセックスをしたか確認、行っていた場合は行為後3カ月以上の経過を待って献血できるようにするというもの。

 ゲイの献血禁止解除はジャスティン・トルドー首相が2015年に公約として掲げていた。 禁止措置はエイズウイルス(HIV)感染防止のために1992年に導入されたもので、当初は男性同性愛者の献血は生涯禁止されていた。しかし2013年には行為後5年間に、2019年には3カ月間の禁止に緩和された。

 ゲイやバイセクシュアルの男性を対象に、性行為後に一定期間、献血を禁止することは、LGBT(性的少数者)の人らに対する差別との見方が強くなっている。HIVの感染にかかわっているのは、性的指向ではなく性的行為という考え方が広がっている。

 2016年にフロリダ州オーランドのゲイ・ナイトクラブで起こった銃乱射事件で、親しい負傷者のために男性同性愛者が献血をできなかったことから、アメリカをはじめ世界各国で献血規制の見直しを求める動きがある。

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