連邦保守党オトゥール新党首誕生

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 野党第一党の保守党新党首にエリン・オトゥール議員が選ばれた。24日午前1時ごろ(東部時間)に3回目の投票で決定。勝利宣言をしたオトゥール議員は「これからは党がひとつになっていかなければならない」と党員に呼びかけた。

 自分の利益のために政治をするジャスティン・トルドー首相にカナダを任せられない、保守党は国民の利益を最優先すると語り、打倒自由党政権を宣言した。

マッケイ氏は1回目の投票で過半数を取れず

 今回4人が立候補していた。最有力候補とされていたのは前保守党政権時代に重要閣僚を歴任した元防衛大臣ピーター・マッケイ氏。ただ1回目の投票で過半数決定できない場合は厳しいのではとみられていたが、その通りとなった。

 1回目の投票ではマッケイ氏が最多得票も過半数には届かず。1回目で落選したデレク・スローン議員と2回目で落選したレスリン・ルイス議員の票がオトゥール議員に流れ、満を辞して出馬したマッケイ氏だったが次点となった。

 評論家は前回党首選で3番手だったオトゥール議員の作戦勝ちと評した。また唯一の女性候補で保守党初の黒人女性候補ルイス氏が予想外の得票数で、新しい保守党をイメージさせた。

7時間半遅れでようやく決定

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で郵送による投票となった今回の党首選。23日午後から開票作業が続き、午後6時(東部時間)には新党首が決定する予定だった。しかし開票する機械の不具合で手間取り、結局集計を終え新党首が発表されたのは24日午前1時すぎ。

 新型コロナの影響で会場に党員がいないため静まり返った会場では、真夜中の15分間ほどオトゥール陣営の歓声が響いた。

打倒自由党政権へ、これから準備期間

 保守党は2015年総選挙に続き昨年10月の選挙でもトルドー自由党に敗れた。スキャンダルに次ぐスキャンダルでフラフラだったトルドー政権にとどめを刺せなかったアンドリュー・シアー前党首は昨年12月に辞任に追い込まれた。

 オトゥール党首の目標は次期選挙で自由党政権を倒すこと。これに尽きる。しかしシアー前党首同様、知名度が低いオトゥール党首の前途はかなり多難といえる。

 最も早い選挙の可能性は来年。トルドー首相が今月17日に議会を閉会し9月23日の開会で発表する施政方針演説によっては、野党が少数派自由党政権を不信任し次期選挙へ持ち込むことができる。しかし野党も各党の事情から早急な選挙は望まないだろうとの見方が広がっている。

 オトゥール保守党はこれから次期選挙までに打倒自由党への準備を着々と進めることになる。

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