カナダとアメリカの国境が閉鎖して7月21日で16カ月となる。カナダでは新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいるが、国境再開はもう少し先になるとの見解をジャスティン・トルドー首相が示した。
この日ブリティッシュ・コロンビア(BC)州コキットラムで記者会見したトルドー首相は「政府としてはカナダ国民の安全を優先する必要がある。国民がこれまで何カ月にも渡って払ってきた犠牲を無駄にすることはできない」と述べ、普通の生活に戻りたいという国民の気持ちもわかるが状況はまだ国境再開にはいたっていないと語った。
カナダ政府は、市民権や永住権保有者などについては、ワクチン接種が完了していることを条件に今月5日から入国制限を一部緩和している。
しかしそれ以外の渡航者は依然としてたとえワクチン接種が完了していても入国を制限している。
現在の入国制限は7月21日までとなっているが、この日のトルドー首相の会見内容では延長されることはほぼ間違いないとみられている。
旅行業会からは、国境再開とまではいかないまでも、それにいたる計画を発表してほしいとの要望が出されている。
トルドー首相は、近いうちに入国制限について発表することがあると語り、何らかの国境対策を明らかにするとみられる。
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