失業率は2カ月連続で低い水準、カナダ銀行の利上げ予想

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 カナダ統計局は8月5日、7月の雇用統計を発表した。失業者数は31,000人で、6月の43,000人よりはやや改善したものの、新型コロナウイルス感染拡大からの脱却を期待させるほどの就業者数増には転じなかった。

 一方で、失業率は4.9%と1976年以来の低い水準となった。理由は労働市場への参加が減少したためと説明している。2022年3月は88.6%だったが、7月は87.9%に減少している。労働市場への参加が減少した理由として、55歳以上のリタイアメント(離職・定年退職)をあげている。

 就業者は公的機関で大幅に減り51,000人(1.2%)減、一方で自営業は1.3%増加し34,000人増だった。民間企業は横ばいとなった。

 年齢・性別では、55歳以上の女性が33,000人(1.7%)減、25歳から54歳までが31,000人(0.5%)減だった。一方で55歳以上の男性は32,000人増加(1.4%増)した。

 業種別では、サービス業で53,000人(0.3%)減。ホールセール、小売業、ヘルスケア、ソーシャルアシスタンス、教育業で減少が目立った。増加したのは製造業で23,000人(0.6)増となった。

 カナダ銀行は前回、異例の政策金利1%引き上げを発表したが、各報道によると次回9月7日の発表時にも、失業率が低いこと、賃金が上昇していることを理由に、インフレ率抑制のため引き上げるのではないかと予測されている。

看護師不足が顕著に

 業種別で人員不足が深刻化しているのが医療、特に看護師の不足。新型コロナ第7波が6月、7月にやってきたことで、病院スタッフの感染と元々の医療従事者不足が重なった。病院での7月の病気による休職は11.2%で新型コロナ前の平均8.4%を大きく上回っている。また、2022年第一四半期の看護師求人数は23,620件にものぼっている。

 こうした人材不足を補うために、従事している看護師の残業が増加しているという。カナダ統計局によると、看護師の21.6%が残業をしなければならない状況で、一般企業9.7%の2倍以上となっている。また週49時間以上労働している看護師は全体の7.8%にのぼっている。

州別失業率

  •  Newfoundland and Labrador 10.2% (9.9)
  •  Prince Edward Island 5.7% (4.9)
  •  Nova Scotia 5.9% (7.0)
  •  New Brunswick 7.1% (6.1)
  •  Quebec 4.1% (4.3)
  •  Ontario 5.3% (5.1)
  •  Manitoba 3.5% (3.8)
  •  Saskatchewan 4.0% (3.9)
  •  Alberta 4.8% (4.9)
  •  British Columbia 4.7% (4.6)

主な都市の失業率

  •  Montreal 4.8% (4.8)
  •  Ottawa 3.5% (3.9)
  •  Toronto 5.9% (6.1)
  •  Hamilton, ON 4.3% (4.6)
  •  Calgary 5.0% (5.5)
  •  Edmonton 5.1% (5.9)
  •  Abbotsford-Mission, BC 4.9% (4.5)
  •  Vancouver 4.7% (5.0)
  •  Victoria 4.3% (4.1)

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