バンクーバー、NHLハブシティ脱落

681
Rogers Arena, Vancouver, BC
NHLバンクーバー・カナックスの本拠地ロジャーズアリーナ。バンクーバー市。Photo © バンクーバー新報

 北米プロアイスホッケーリーグNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ) がシーズンの再開に向けてハブとなる2都市の候補6都市からバンクーバーを除外したことが分かった。ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーを本拠地とするバンクーバー・カナックスが公式ツイッターで公表した。 

 NHL は新型コロナウイルス感染拡大を受けて3月12日にシーズンを一時中断。 プレーオフ突入間近でシーズンが中断し、再開のタイミングを計っている。再開するにあたり24チームが東西カンファレンス各12チームでプレーオフを再開することを決定。各カンファレンス1都市で試合を行うためのハブとなる2都市の候補地を現在調査中だ。 

 その候補地として名乗りをあげたカナダの都市はバンクーバー、アルバータ州エドモントン、オンタリオ州トロント。各都市は本拠地とするNHLチームから「新型コロナウイルス感染防止対策」計画の提出を受け、公衆衛生局長の許可を得てカナダ政府も6月16日に了承している。 

 アメリカの都市を含めて10都市が名乗りをあげていたが6都市に絞り込まれた。その中でバンクーバーは最も新型コロナウイルス感染者数が少なくウイルス制御に成功している都市。 ハブシティとしての前評判も上々だったが、25日、突如候補地から外されたとカナックスが公表した。

 理由についてカナックスの発表では明確に示されていないが、選手が新型コロナウイルスに感染した場合の対策として、選手の隔離だけでなく、試合を一時中断することをBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士が示唆していたため、これが NHL の基準と合わずバンクーバーが候補地から外されたのではないかとの見方をアメリカのスポーツ専門チャンネルESPN電子版が伝えている。 

 現時点でカナダの2都市は候補に残ったまま。アメリカの3都市は、ネバダ州ラスベガス、カリフォルニア州ロサンゼルス、イリノイ州シカゴで、ラスベガスが最有力候補の一つとみられている。 カナダ最有力候補バンクーバーが外されたことで、もう一つのハブシティがエドモントンかトロントのどちらかになる可能性が高くなった。NHLはカナダ2都市での開催もありえるとしている。現在アメリカの候補都市では感染者数が急増している。

 カナックスの公式発表の前に、記者会見を行ったブリティッシュ・コロンビア州エイドリアン・ディクス保健大臣は、BC州が候補になったのも現在のように新型コロナウイルス感染者数が州民の努力と公衆衛生保健局長ポニーヘンリー博士のアドバイスによって制御されているためで、私もNHLファンの一人だがと前置きして「選手、ファン、会場の従業員も含めブリティッシュ・コロンビア州にいる全員にBC州のルールが適用される」と保健大臣としての見解を示した。ヘンリー博士は自身もアイスホッケーのファンだからバンクーバーで試合が行われなくてもテレビで観戦すると笑って答え、BC 州にとって住民の安全が最優先と改めて強調した。

 ジョン・ホーガン州首相は26日、残念だが「BC州のルールを変更するわけにはいかない。州民の安全が最優先」とツイッターで声明を発表した。