BC自由党ウィルキンソン党首、敗北宣言を回避

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 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で24日に投開票が行われた州選挙は、BC新民主党(NDP)が圧勝で過半数を獲得した。一方でBC自由党は大きく議席を失った。

 選挙結果が各局の選挙速報番組で出揃った後、会見を開いたBC自由党アンドリュー・ウィルキンソン党首は、NDPの2期目の可能性を認めつつもすべての票の集計が終わるまで当確は分からないと敗北宣言を避けた。「すべての有権者の声が反映されるべき」と会見で語った。

 前回選挙では43議席と過半数に1議席足りずに、NDP・グリーン非公式連立に政権を明け渡した自由党。それから3年後の選挙で予測とはいえ29議席に激減した。

 自由党にとっては厳しい選挙戦だった。新型コロナ禍で平常のような選挙活動ができない中、ウィルキンソン党首自体の知名度も低く、選挙公約も不明確だった。

 さらに候補者からは女性差別や人種的差別のようなコメントも相次いだ。ウィルキンソン党首自身も討論会で人種的マイノリティへの配慮に欠けるコメントが指摘された。

 そうして迎えた投開票日、結果は惨敗。自由党の顔とも言えるベテラン議員が相次いで落選するなど厳しい状況に、今後は党の立て直しと、ウィルキンソン党首自身の責任問題が問われそうだ。

BC自由党ベテラン議員が落選

 自由党から出馬したベテラン議員が破れる波乱が相次いだ。バンクーバー-フォールスクリーク選挙区では、元バンクーバー市長のサム・サリバン氏が3期目を目指した。しかし、女性起業家として地元で活躍していたNDP候補ブレンダ・ベイリー氏に敗れた。

 リッチモンド-クリーンズボロー選挙区では自由党ジャス・ジャハル氏がNDPアマン・シング氏に敗れた。2017年選挙では僅差で当選したジャハル氏だったが今回はNDPのオレンジウェイブの勢いに勝てなかった。

 ラングレー選挙区では2005年に初当選して以来自由党で4期連続当選してきたマリー・ポラック氏がNDPアンドリュー・マーシア氏に敗れた。

 自由党はすでに辞任を表明した元議員も多く、そうした選挙区でもNDPが当選する現象が相次いだ。

グリーン党は3議席を保持

 新党首で臨んだグリーン党はソフィア・ファーステノー党首をはじめ、3議席の獲得がほぼ確定と予測されている。

 24日の会見では選挙戦を戦ったすべての関係者に感謝を述べたファーステノー党首。カリスマ的だったグリーン党の草分けウィーバー前党首からトーチを受け取った女性党首は、党首討論会で存在感を見せ、前回奇跡的と言われた3議席確保を今回も維持しそうだ。

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