新型コロナ対策強化下でカナダ入国~読者寄稿~ 前編

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 カナダ政府が2021年3月22日から水際対策を強化して、海外からの入国者に対して搭乗前72時間以内に行われたPCR検査陰性証明、空港でのPCRテスト、そして空港での検査結果が出るまでの最長3日間は政府指定のホテルでの隔離を義務化した。

 ホテル隔離を行ったバンクーバー新報読者の優子さんがその体験を寄稿してくれたので2回に分けて紹介する。前編は準備編。


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飛行機に乗る前:

PCR検査

 日本国内で海外渡航のために(PCR検査陰性)証明書を発行してくれる医療機関のリストがいくつか出ています。そのなかから交通至便、料金が手ごろな場所を調べました。

 トラベルクリニックと称するところはほとんどがPCR検査を実施していて、お値段4万円弱というところ。結果はPDFでメールしてくれればいい、と伝えると時間的に余裕ができます。

 ただし電話で予約しても、オンラインで申込書をあらかじめ出さなければなりません。

 エアカナダが私の(搭乗予定)飛行機をキャンセルしたため全日空に変更したら月曜夜出発になってしまいました。さて困った。72時間の制限を満たすには金曜日夜になります。すると検査の試料採取が土曜日。月曜出発なので、結果は月曜日の午前中に出てほしいのに、クリニックは土日休み、日月休みというところばかり。

 川崎に料金も安く時間的にも大丈夫な病院がありますが、病院には行きたくない。と思ったら*JAL(日本航空)のウェブサイトにお薦めのクリニックリストがあり、中にオンラインのサービスがありました。(*編集部注:日本航空ウェブサイト「海外渡航を予定されているお客さまへ〔PCR検査のご案内〕」https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/option/pcr/

 オンラインは信用できないと思って避けていましたが、JALがいうなら大丈夫だろうと思って手配。お薦めです。安い。早い。

 ネット申し込みでクレジットカードで支払い。ただし、パスポートのスキャンを送る必要があります。

 申込時にサンプル採取時間を予約します。私は土曜日11時半。試験キットが翌日送られてきました。注意書きに返送用の箱は書留で送るように書いてある。

 土曜日では無理でしょう?と電話するとゆうパックで送るように言われました。もうひとつ、**Google Duoをインストールしておく必要がありましたが、ほとんどの人がグーグルにアカウントを持っているわけですからどうということはありません。

 ( **編集部注:JALのウェブサイトが紹介しているクリニックの一つでは、陰性証明書の発行にはオンライン診療を受診する必要がある。オンライン診療は、テレビ電話アプリ「GoogleDuo」を利用。受信前にあらかじめアプリを準備しておく)

 土曜日当日、確認のメールと電話が朝あり。11時すぎにGoogle Duoにビデオ電話がかかってきました。スクリーンの向こうのお医者さんの質問に答え、その指示にしたがって唾液を採取し、量が十分であることを確認して、その場でラベルを貼って梱包し、15分程度で完了。

 梱包した試料を持って郵便局へ行きました。送料550円。検査結果は日曜日に届きました。

ArriveCAN

 携帯に***ArriveCANのアプリをダウンロードしておき、予定が決まったら入力しておきます。カナダを出る前にパンフレットを見て、もしくは空港の案内板のQRコードを使ってダウンロードしておきましょう。

 予定を登録すると受付済コードがきますから印刷して持参します。これは簡単。ともかく飛行機に乗る前にやっておくことです。

 カナダ到着後は毎日1回、アプリを起動して症状がないことを報告します。忘れずに。

(***編集部注 ArriveCANの使い方はバンクーバー新報でも「日本に一時帰国、入国体験をレポート16:ArriveCANでカナダへ」でリポートをした)

検査結果を待つためのホテルの予約

 カナダの到着空港でPCR検査を受けて、結果が出るまでのホテル隔離が2月22日到着から必要になりました。

 これは日本滞在中に導入された規定なので心配しました。発表された時点で自分でホテルを予約しておきましたが、****政府の統括する電話番号で予約しなければいけないと知って当初予約していたホテルはキャンセルしました。

(****編集部注:優子さんが予約した時点では電話予約のみだったが、現在はオンラインで予約も可能。
新報ニュース記事 空路入国でホテル隔離3日間2000ドルが開始
カナダ政府ウェブサイト https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/latest-travel-health-advice/mandatory-hotel-stay-air-travellers/list-government-authorized-hotels-booking.html

 電話予約は48時間前というけれど、3日前に“偵察”で電話をかけてみました。その際のメッセージでは待ち時間は “up to 3 hours”(最高3時間)ということでした。

 48時間前になって、3時間待ちを覚悟して電話しました。外国からコレクトと書いてあったけれどスカイプでそのまま電話。夜10時きっかりにかけて延々と待ちました。電話がつながったのは3時間が切れる5分前。

 驚いた、希望の中級ホテルはすでに一杯。仕方なくまだ空いているというトラベルロッジを予約しました。料金は3泊で700ドル弱。ArriveCANに入れるようにと予約番号をもらったけれど、Arrive CANのサイトには予約番号を入力する箇所はありませんでした。ただ、確認メールの印刷だけはして手元に用意しておきました。

 これでPCRテスト、Arrive CAN、ホテル予約と3種の神器がそろいました。日曜日はゆっくりして月曜日に空港へ。準備万端ですので、チェックインカウンターで係員から説明されている乗客を横目に余裕余裕。

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 後編につづく。後編では「バンクーバー国際空港でのPCRテストとホテル隔離について」を紹介する。

(編集部 西川桂子)

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