「副反応より感染が怖かった」アストラゼネカ接種体験:前編

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ポーランドでアストラゼネカ製ワクチン接種

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でアストラゼネカ製ワクチン接種が3月31日から薬局で開始された。対象は55歳から65歳。

 しかし、29日にはBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士が、55歳未満にアストラゼネカ/SIIワクチンの接種を一時停止する発表をしたため、不安に感じている読者も多いのではないだろうか。

 そこで今回は、ポーランドでアストラゼネカ製のワクチンを接種した日本人女性(TSさん)にEmailでインタビューした。TSさんは45歳ということで、カナダで現在、接種停止となった年齢グループに入っているが、病院から連絡があり、接種を受けたという。

 前編ではアストラゼネカ製ワクチン接種の経緯を、後編では副反応などについてリポートする。

***

 年齢と職業を教えてください。

 45歳の大学非常勤講師です。

 お住まいは?

 ポーランドのポズナンです。
(編集部注:ポーランド西部にあるポーランド最古の都市の一つ。人口は約54万人。バンクーバー市の人口は約67万人)

 1回目の接種を受けたのはいつでしょう?

 3月初旬でした。

 ワクチン接種を受けることができると連絡があり、接種を受けたそうでうね。連絡は電話でしたか、それともEmailだったのでしょうか?

 ポーランドでも他の国と同様、医療関係者から接種が始まり、その次に高齢者、そして学校教師・大学教員というように順番が回ってきました。それでまず、大学側から接種希望者を募っていたので、私も夫も接種希望とメールで連絡していました。その際、希望の病院もリストの中から選びました。準備ができたら病院側から連絡があるということでした。

 それが2月ごろの話で、ただ、その間にもファイザーとモデルナが不足しているとか、アストラゼネカに問題があるとかいう話があり、何も音沙汰がありませんでした。

 あまりに連絡がないので、3月になって夫が大学に聞いたところ、改めて大学が病院と連絡を取ってくれ、その2日後くらいに病院から「明日の夕方はどうですか」という電話がありました。

 接種前にアストラゼネカ製ワクチンとの確認があったのでしょうか?

 夫が電話で話したのですが、そのころもうファイザーとモデルナは高齢者向け、学校教師・大学教員はアストラゼネカと決められていたので、特にワクチンの種類については聞かれなかったようです。ただ「明日の夕方はどうですか」と聞かれたそうです。

 ちょうどアストラゼネカのことで、ドイツやフランスで停止騒ぎがあった直後だったので、怖くなってキャンセルする人が相次ぎ、その空いたところへ私と夫の2人分入れてもらった形です。

 ドイツやフランスなどで、血栓の懸念からアストラゼネカ製ワクチンの接種が停止したことがありましたね。接種のオファーがあった時点で安全が確認されて接種が再開していましたか?

 ポーランドでは停止されず、そのまま続行されていたのですが、前項でも書いたように、アストラゼネカならキャンセルするという人が相次いだようです。

 運のいいことに、接種当日の午前中にアストラゼネカの安全性が確認されたので、安心して接種に臨むことができました。翌日には正式に会見で発表されていました。

 新しい薬なので不安はあったのではないかと思います。接種を受けることを決めた理由を教えてください。

 不安もありましたが、どのワクチンでも同じではないかと思ったことと、何よりもここで断ったらもう順番が回ってこないのではないかと感じました。

(実際の話ですが、現在ポーランドでは感染者が1日3万人を超えるようになってしまい、その時にキャンセルした人たちが後悔しているようです)

 それに、やはり副反応よりもコロナウイルスに感染する方が怖かったので、100%ではないにしても予防になるのなら受けたいと思いました。

 病院、大学、薬局など、どういった場所で接種を受けるのでしょう?

 ワクチン接種を行う指定病院があります。 

(後編に続く)

(取材 西川桂子)

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