「副反応より感染が怖かった」アストラゼネカワクチン体験:後編

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ポーランドでアストラゼネカ製ワクチン接種

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でアストラゼネカ製ワクチン接種が3月31日から薬局で開始された。対象は55歳から65歳。

 しかし、29日にはBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士が、55歳未満にアストラゼネカ/SIIワクチンの接種を一時停止する発表をしたため、不安に感じている読者も多いのではないだろうか。

 そこで今回は、ポーランドでアストラゼネカ製のワクチンを接種した日本人女性(TSさん)にEmailでインタビューした。TSさんは45歳ということで、カナダで現在、接種停止となっている年齢グループに入っているが、病院から連絡があり、接種を受けたという。

 前編ではアストラゼネカ製ワクチン接種の経緯をリポートした。後編では副反応などについて紹介する。

 ポーランドの人口はカナダとほぼ同じ約3800万人。4月1日付けの新型コロナウイルス累計感染者数は235万6970人(COVID-19 Dashboard by the Center for Systems Science and Engineering (CSSE) at Johns Hopkins University)となっている。

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 副反応はありましたか?

 夕方6時ごろに受けて15分待ち、何もなかったので帰宅しました。その日は夜寝るまで何事もなかったので、副反応がなくてよかったと思いながら就寝しました。

 ところが、夜中(早朝だったかもしれません?)ひどい寒気で目が覚めて、ずっと震えていました。手足が冷たくなり、凍えるような寒さでした。

 そして翌朝38度の熱が出て、熱のせいか食欲もなく、1日中ベッドで寝ていました。2時間眠って少し目が覚めて、また2時間眠って、という繰り返しだったように思います。夫も同じような症状でした。娘がスープを作ってくれたり、犬の散歩に行ってくれたりしたので助かりました。

 接種から24時間経ったころ、熱も下がり、食欲も出てきました。その翌日は熱がなかったので1日起きていましたが、外には出ませんでした。でも接種から48時間後にあたる夕方にまた38度近い熱が出てしまいました。

 その翌日はもう熱はでなかったので、結局良くなるのに丸3日かかったことになります。

 あとはちょうど天気が悪かったので、気圧のせいかもしれないのですが、頭痛がありました。注射したところの痛みは1週間くらい続きました。副反応か、乾燥した部屋のせいか分からないのですが、夫の場合は乾いた咳が4~5日ありました。

 今は二人ともすっかり大丈夫です。

 副反応の可能性について、接種時に説明はありましたか? 副反応がでたときに、薬を飲むようになど指示はありましたか?

 接種時にアストラゼネカワクチンについての説明が書かれた紙をもらいました。市販薬の中に入っている服用説明書のようなものです。

 熱が出てつらい場合は、パラセタモール(アセトアミノフェン)系の薬を飲んでもいいと言われたので、発熱してから数回服用しました。

 接種前にアレルギーや持病に関するアンケート記入があり、さらに医師の診察もありました。その時に検温もされました。医師の診察の結果、接種が取りやめになる人もいるようです。

 最後にアストラゼネカワクチン接種についてコメントをお願いします。

 ポーランドでもワクチンの選択肢はなく、ファイザーとモデルナは高齢者向け、残りはアストラゼネカとなっています。

 それでもファイザーとモデルナは足りていないようで、78歳になったばかりの義母はようやく空きが出たのでイースター直後の4月6日に予約を取りました。モデルナのようです。

 連絡があったわけではなく、インターネットで義母の登録状況を調べ、ちょうど家の近くで空きがあることが判明し、すぐに予約しました。病院ではなく、国際見本市会場内に設置されたワクチン接種会場です。

 私と夫は大学で教えているので「学校教師・大学教員枠」で通常より早く接種が回ってきました。

 同じく大学教員の知り合いでも何人かがアストラゼネカの1回目で辛い思いをしたそうです。その一方で、全く何も起こらなかったという方も二人(女性、50歳代)いらっしゃいました。

 私は1回目接種のときにもう2回目の日にちが決まっていて、接種から3カ月後に当たる6月初旬に接種予定です。

 アストラゼネカは2回目は楽だと聞いているので、それが本当だと信じたいです!

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 接種後数日、副反応があっただけで、TSさんは元気に過ごしているという。

 (取材 西川桂子)

「副反応より感染が怖かった」アストラゼネカワクチン体験:前編

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